名店「ル・グラン・ヴェフール」が、ビストロノミーシェフと共に新たな時代へ
France [Paris]
2026.09.25
text by Yukino Kano
名門「ル・グラン・ヴェフール」のシェフとして招聘された、ブルノー・ドゥセ。イヴ・カンドボルドから「ラ・レガラード」と「ル・コントワール・デュ・ルレ」を託された、ビストロノミーを代表するシェフ。
1784年創業の「ル・グラン・ヴェフール(Le Grand Véfour)」は、パリきっての名門レストラン。ナポレオンやヴィクトル・ユゴーらに愛され、20世紀後半からは、レイモン・オリヴェ、ギー・マルタンの両シェフが、それぞれ30年間厨房に立ちミシュラン三ツ星を獲得、その美味を求めて、コレットやボン・ジョヴィらが訪ねたという、輝かしい歴史を持つ。
そんな名店を、「マキシム」などグラムールシックなレストランを多く展開するパリ・ソサエティ(Paris Society)が入手。ビストロノミーを代表する料理人の一人、ブルノー・ドゥセとコラボレーションし、新たなスタイルでリニューアルオープンした。
歴史的建造物に指定されている艶やかな内装はそのままに、料理は、クラシックなフランス料理を、今の時代に合わせて軽めに仕立てたもの。さっと茹でたインゲンはレタスと共に黒トリュフを加えたノワゼットビネガーで和え、バニュルスビネガーを香らせた小タマネギと。フォワグラを詰めた鳩の丸焼きはズッキーニとオリーブ油と共に。ジゴ・ダニョー(仔羊のもも肉のロースト)は、ゲストの前で肉をスライス。良質な食材を、細やかな技術を使いながらシンプルに、そしてエレガントに表現している。
ガストロノミーの遺産を守りつつ新たな時代を紡ぎ始めた名門店に注目だ。
◎Le Grand Véfour
17 rue de Beaujolais 75001 Paris
☎+33.(0)1.42.96.56.27
無休
https://legrandvefour.com/fr/
*1ユーロ=181円(2026年9月時点)