Germany[Berlin]
肉代用食品として注目を集めるジャックフルーツ
2020.02.06
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ベジタリアンやヴィーガンの間では今、“大豆フリー”の食品が人気を集めている。中でも大豆ミートの代わりに注目を浴びているのが、ジャックフルーツ。ヴィーガン食材のコーナーにはジャックフルーツを使った製品が目白押しだ。
なぜ大豆フリーが良いとされるのか? ドイツ人が肉食を控えようとする大きな理由は、畜産から大量の温室効果ガスが排出されるため。気候変動に対する意識が高まっているからだ。しかし代用肉に利用されることが多い大豆は、家畜の飼料用としても大量に生産され、近年アマゾンの森林破壊との関係性が問題視されている。環境保護の観点から見れば大豆フリーを選びたいというわけだ。
そこで一躍注目を集めはじめたのが、見た目や食感が割いた調理肉にそっくりのジャックフルーツ。大豆のようにタンパク質は多くないが、食物繊維たっぷりで満足感がある。ほぼ無味無臭なので、カレーやグラーシュ、BBQ用マリネなど、スパイスを強く効かせたアレンジが肝心。いろいろな可能性を秘めた食材なのだ。
(『料理通信』2020年1月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Veganz
ドイツ発、EU初のヴィーガン・スーパーケット・チェーン。ジャックフルーツ製品も多く取り扱う。
https://veganz.de
text & photograph by Hideko Kawachi
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