Germany [Berlin]
溶かせばサッとドリンクに フレーバータブレットでプラスチック容器削減
2021.04.22
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text by Hideko Kawachi / photograph by Waterdrop Microdrink GmbH
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海を汚染し、生態系を脅かすプラスチックゴミ。年々大きくなる問題の対策として、2021年7月から欧州連合(EU)全土で使い捨てプラスチック製品の流通が禁止となる。ドイツではさらに厳しく、植物由来、生分解性プラスチックの使い捨て皿やカップも禁止されることになった*。
そんな中、飲料業界では「フレーバータブレット」に注目が集まっている。ペットボトルなどの包装ゴミを出すことなく、外出先どこでも水かお湯があれば、好きなフレーバーウォーターが楽しめるというものだ。
ハーブやフルーツエキスを配合したキューブ状の「マイクロドリンク(MICRODRINK)」10種類の他、60℃のお湯で溶かす「マイクロティー(MICROTEA)」4種類を提案するのは、ウィーン発のスタートアップ「ウォータードロップ(waterdrop®)」だ。公式サイトによると、既存のペットボトル入り飲料に比べ、98%のプラスチックと二酸化炭素の削減が可能だという。フレーバーは、モモにタンポポなどを配合した「Youth」の他、ガラナ(アマゾン特産のカフェインを多く含む種子)や活性炭入りの「NERO」など攻めたテイストのものも。
飲食店の閉店が続き、外出時には水筒持参というライフスタイルが定番化しているドイツ。これなら、外でもかさばらずにいろいろな飲み物が楽しめるのも嬉しいところだ。
(写真)「マイクロドリンク」は12粒で6.99ユーロ。「マイクロティー」は12粒で7.90ユーロ。砂糖も甘味料も不使用で自然な味わい。1粒約4kcal~。
◎waterdrop
https://www.waterdrop.de/
Instagram: @waterdrop
*ドイツ連邦政府のサイトから
https://www.bundesregierung.de/breg-de/themen/nachhaltigkeitspolitik/einwegplastik-wird-verboten-17633901ユーロ=130円(2021年4月時点)