China [Hong Kong]
本格化する香港のブーランジュリー
2018.05.10
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近年、香港では欧米からの出店や料理人が増え、本国と時差のない料理を楽しめるようになり、パンへの関心も高まっている。
2018年1月、ベーカリーカフェ「ベイクハウス」を開いたスイス人のグレゴア・ミショー氏は、「フォーシーズンズホテル香港」のペストリーシェフを務めた人物。“香港一おいしい”と評判の朝食やアフタヌーンティーセットなどで多くのお客を魅了したが、ホテルシェフの仕事に限界を感じて退任。その後5年間は店舗を持たず、一流店へのパンの卸しやレシピ本を執筆し、開店準備を進めた。
新店では、石臼挽きの仏産オーガニック小麦粉や粗挽きライ麦粉、海塩を使用し、低温で36時間かけて発酵させたサワードウ生地を、石窯で焼き上げる。ペストリー生地は3日以上寝かせるという。
現在20種のパンとイートイン用メニュー4種を用意しているが、外食中心の食習慣やワインブームに応えるメニューをいっそう充実させたいと考える。香港に来て18年目、「パン職人の技術育成が急務」とミショー氏は語る。
(『料理通信』2018年4月号/「ワールドトピックス」より)
◎ bakehouse
14 Tai Wong Street East, Wanchai, Hong Kong
☎なし
8:00 ~17:00(土曜、日曜9:00 ~)
月曜休
ランチセット 98香港ドル
https://bakehouse.hk/hometext by Rie Suzuki
JOURNAL / 世界の食トレンド
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