Norway [Oslo]
どんどんエコになる音楽祭
2018.07.06
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ノルウェー各地の音楽祭の“グリーン化”が止まらない。首都で開催される「オイヤ」はその代表格。フードの90%以上がオーガニック食材で、肉は少なめ。皿、ナイフなどには廃棄予定だった小麦ぬかが使用され、食べることも可能。生ゴミとして廃棄し、バイオ燃料に活用する。
チケット無料を条件に、若者ボランティアが会場のゴミ拾い、ゴミ分別を行う。ビールのプラスチックコップやたばこの吸い殻は、子どもが集めて、お金に換金する。来場者は自転車や徒歩、歌手は電気自動車で移動し、CO2を減らす――このような対策は、全国各地のフェスでノウハウが共有・実行されている。
グリーン化にこだわるほど、フードもおいしくなる。2018年2月に開催された「ビーラルム」では、ラーメンやリゾットなどがあり、皿は廃棄されるパーム葉を使用。最終的には生ゴミとして回収される。テーブル周辺の壁には“食品ロスを減らそう”という文字が。音楽が好きな人々に、“エコの楽しさ”を強制しない形で体験してもらうことが上手な国だ。
(『料理通信』2018年6月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Øyafestival
http://oyafestivalen.no/
◎ by:Larm
https://bylarm.no/
text & photograph by Asaki Abumi
JOURNAL / 世界の食トレンド
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