Spain [Madrid]
グルメガイドも動く、サステナビリティへの移行
2020.03.07
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スペインの『ギア・レプソル』は1981年から始まっているロードマップ。観光情報からグルメ情報まで網羅し、国内では『ミシュラン』に劣らない信頼度を誇るガイドブックだ。
レストラン・ランキングの評価が1ソル(ソルは太陽の意味)から3ソルまで設定されており、ミシュラン同様“ソル”の取得はレストランの人気を大きく左右する。そのレプソル社が、今夏からソル既得レストラン向けに、エネルギー効率とサステナビリティに関するプロジェクトを始めることを発表した。
対象レストランに、エネルギー効率についてのコンサルタントを開始。無料で監査を行い、レストランで発生する電熱エネルギーとCO2排出量の測量、モニタリングを通じて、エネルギーの無駄遣いを減らし、電気節約などの基本的規範をホールや調理場スタッフに指導する。
EUでは2050年CO2排出量ゼロの目標があるが、それにいち早く反応しての試みだ。食事がおいしいだけではレストラン評価は十分ではない、という時代が到来するのもそう遠くない。
(『料理通信』2020年4月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Guia Repsol
写真は1月開催「マドリード・フュージョン」で登壇した、プロジェクト担当者と『ギア・レプソル』編集長、参加シェフたち。
www.guiarepsol.com/es
text by Yuki Kobayashi
JOURNAL / 世界の食トレンド
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