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アルコール規制が厳しいスウェーデンでは、アルコール度数3.5%以上の飲料は、国営の酒販売所「システムボーラーゲット」のみでしか購入できない。またアルコール飲料をサービスする店では、出来合いや冷凍食品ではなく、店の厨房で作られた温かい食べ物がメニューになければ許可が下りない。そのため、日中お酒を楽しめる場所というと、ホテル以外では皆無に等しかった。
そんな中、朝から夜まで通し営業で人気なのが「シュマルツ バー&デリカテッセン」。人通りの多い高級住宅地であるエステルマルム地区に2019年2月にオープンした。元ユダヤ人学校という建物の歴史から、店名でもあるシュマルツ(宗教上の理由でバター代わりに使われた鶏肉の脂)を使ったスープやパテ、ピクルスなどを提供。
ビジネスマンや近所に昔から住む年配者が訪れ、多くの店が閉まっているアイドルタイムにお酒やつまみを楽しんでいる。1日中人が途切れることがなく、今後、営業時間を伸ばして朝食のサービスも考案中だ。
(『料理通信』2019年7月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Schmaltz Bar & Delicatessen
Nybrogatan 19, 114 39 Stockholm
☎+46-(0)8-881658
10:00~23:00
日曜定休、祝日不定休
http://schmaltz.se
text & photograph by Sakiko Jin
JOURNAL / 世界の食トレンド
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