「料理を前進させる」
スリオラ 本多誠一 Seiichi Honda
2014.10.01
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店名
スリオラ/ZURRIOLA
2011.4.15 open スリオラのページを見る
1976年3月6日生 / 千葉県出身 / A型
高校卒業後、フランス料理店「テラズ」を経て、98年渡仏。ブレス「ジョルジュ ブラン」、リヨン「ピエール オルシ」、ジュネーヴ「ドメーヌ ドゥ シャトー ヴュー」などで修業を重ねる。バスク「ル フロントン」でスーシェフ。02年、スペインへ移り、「カーサ ウロラ」に入る。04年シェフ就任。06年帰国後、日本料理「龍吟」に入り、08年からは日本橋「サンパウ」のスーシェフとして働く。11年独立。
FAVORITE
音楽 : 特になし
本 : 渡邉直人『イベリコ豚の秘密とスペインの生ハム』
映画 : 特になし
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秋田県岩波農場産豚肩ロースのアサード いろいろなお野菜をそれぞれの仕立てで
夜のコースの一品
噛み応えがあって味わい深い肩ロースを、低めの温度のオーブンで約1時間。長時間焼くことで生まれるロースト感を大切に仕上げる。豚骨のだしにシェリー、キルシュなどで風味付けしたソース。目にも楽しく美しいピュレやキューブ状の野菜を添えて。
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宇和島産ブラッドオレンジとアボカドのクレーマ、カピージャ・デル・フライレ
昼・夜のコースの一品
アボカドとオリーブ油を乳化させて作るクレーマ。カピージャ・デル・フライレはスペイン・トレド産のオリーブ油で、「トマトのつるのような香り」とシェフ。このオリーブ油から発想した一品だ。上はブラッドオレンジやタバスコで作るとろみとスナップエンドウ。
必要とされるためのキーワード
伝統を翻訳する。
伝統を翻訳する。
- 「スリオラ」のある麻布十番は話題の店がひしめくレストラン激戦区。この特集に登場している数軒も徒歩圏内にある。場所柄、否が応にも「スリオラでなきゃいけない理由」を求められてきた。それをシェフの本多さんは「スペイン料理の伝統」に据えている。
エル・ブジの影響か、「スペインで修業」と聞くと「モダン・スパニッシュ」と思いがちだが、本多さんが学んだのは伝統料理だ。仏バスクでの修業時代(元はフランス料理人!)に訪れたスペインがおいしくて、1年のつもりが丸4年働いたのだった。帰国後は「サンパウ」のスーシェフも務め、モードなスペインも垣間見たけど、やっぱり伝えたいのは伝統の味。
より多くの人に興味を持ってもらえるよう、プレゼンテーションはあえてモダンにする。伝えたいものを求められる形に――「翻訳」が理解を促すと思うのだ。スペインワインを独自に輸入し、手頃な価格で提供するのも、すべては本多さんが惚れ込んだ本当のスペインを感じてほしいためである。
photographs by Hiroaki Ishii
スリオラ 東京都/麻布十番 スリオラのページを見る
住所 | 東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビル4階 |
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電話番号 | 03-3289-5331 |
営業時間 | 11:30~13:00LO(土曜、日曜、祝日は13:30LO) 18:00~21:30LO |
定休日 | 月曜休 |
カード | 可 |
座席 | 全38席(うち個室8席×1、4席×1) |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | 東京メトロ麻布十番駅より徒歩5分 |
URL | http://www.zurriola.jp |
備考 | 昼、夜ともにおまかせコースのみ 昼4937円、6995円 夜12960円 (税込・サ別) 【WINE】 グラス白赤各3種750円~、ボトル3000円~ |
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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