「技術・文化を伝承する」
太庵 高畑 均 Hitoshi Takahata
2014.10.01
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店名
太庵/(たいあん)
2000.5.20 open 太庵のページを見る
1966年7月23日生 / 大阪府出身 / A型
高校卒業後、1985年、大阪「味吉兆」に入店。以来、15年もの長きに渡って研鑽を積む。2000年、34歳で自店をオープン。
FAVORITE
音楽 : ザ・ビートルズ
本 : 『日本料理こつのこつ』(中谷文雄著)
映画 : ホラー以外
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サクラマスの大徳寺納豆焼き
夜10500円のコースより
咀嚼するほどに、サクラマスの澄んだ脂と大徳寺納豆の香ばしさが押し寄せる。大徳寺納豆は、粒のまま食すのとはまた違う、繊細ともとれる発酵の風味が印象的。大豆入り柚子味噌と季節野菜を添えて。
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苺と空豆と黒豆のゼリー えんどう豆のすり流し
10500円のコースの一品
シロップ炊きにした空豆やえんどう豆を煮切ったブランデーのゼリーに浮かべ、グラスに春の香りや質感を閉じ込めた。艶やかな黒豆に、手仕事の凄みを感じさせる。
必要とされるためのキーワード
“流れ”の意味を知る。
“流れ”の意味を知る。
- 旬魚はもちろん、赤ワイン煮のスペアリブ、ブレス産鳩……等々、カウンター内の炭床でダイナミックに焼き上げる焼物は、さながら“メインディッシュ”の存在感。そんなクライマックスを配した大胆なコース立てで、00年の開店当初から注目を集めてきた。「フレンチのように、焼物を“主菜”として最後にお出しすることも考えました」と店主の高畑均さん。しかし、12年を経て辿り着いたのは「懐石料理の順序には意味があり、その流れを崩すべきではない。すべての料理が主役になり得る大切なもの」という答え。今は「余韻が続く味を大切にしています」。特に椀物は「昆布の旨味が余韻として残る」べく、道南の天然真昆布を軟水に一晩浸けるなど注力しているという。もちろん、焼物の存在感は健在。日々真摯に向き合う。「天候や炭の状態により毎日違う表情を見せる。だから炭火は奥深い」。また、江戸時代の文献を紐解き、じゅんさいと黒蜜を合わせたデザートを供したり。「温故知新」が目下の彼のテーマだ。
text by Kaori Funai / photographs by Toshihiko Takenaka
太庵 大阪府/長堀橋 太庵のページを見る
住所 | 大阪府大阪市中央区島之内1-21-2 山本松ビル 1F |
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電話番号 | 06-6120-0790 |
営業時間 | 17:30~20:00入店 |
定休日 | 月曜休 |
カード | 可 |
座席 | 全17席(カウンター13席、テーブル4席) |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | 地下鉄各線長堀橋駅より徒歩2分 |
URL | - |
備考 | 夜10800円、14040円 (税込・サ別) 【WINE】 グラス白赤各1種1500円~、ボトル6000円~、日本酒 1合1000円~ |
- 「2008年04月日曜、どんなレストランで過ごしていますか?」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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