「技術・文化を伝承する」
タロス 馬場圭太郎 Keitaro Baba
2014.10.01
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店名
タロス/Tharros
2007.10.19 open タロスのページを見る
1971年9月27日生 / 新潟県出身 / B型
調理師学校卒業後、「シェ松尾」「ビストロダルブル」などを経て、94年渡伊。シエナ「カーネエガット」「フォーリポルタ」、サルデーニャ「サンディーラ」、シチリア「ラ・ムチャーラ」(計3年)で修業。97年一旦帰国し、翌年再びサルデーニャへ。「ラグリッタ」「コルサーロ」(計1年)で研鑽を積み、99年帰国。表参道「ナプレ」シェフ、「ラ・スコリエーラ」シェフを経て、07年「タロス」オープン。
FAVORITE
音楽 : サルサ、ソン、ラテン音楽
本 : 『「没落先進国」キューバを日本が手本にしたいわけ』(吉田太郎著)
映画 : 『サルサ』
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パーネ・フラッタウ
1800円
羊飼いの携行食だったという、紙のように薄くパリッと焼いた「パーネ・カラサウ」を鶏のブロードに浸し、トマトソース、たっぷりのペコリーノ・サルドと一緒に重ねた。ポーチドエッグを落とし、ぐしゃぐしゃに混ぜて食べる。
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サルデーニャ風カラスミのサラダ ペコリーノチーズ、セロリとともに
2400円
チコリと塩をしたセロリに、サルデーニャ産のカラスミと羊乳チーズ、オリーブ油をかけただけの「技術ではない、組み合わせの料理」。海+山の食材というイタリアでは一見奇妙な組み合わせが、独特な食文化を持つ島ならでは。
必要とされるためのキーワード
人がやらないことを先にやる。
人がやらないことを先にやる。
- 修業時代、馬場圭太郎シェフは「これからは地方料理の時代。ならば皆が行かない所へ」と、当時まだマイナーだったイタリアの島、サルデーニャへ渡った。
「オンリーワンはナンバーワン。だから先にやった方がいい。誰も見たことがないものをやる時は風当たりが強いけど、それでOK」
渋谷を選んだのも「人が集まる町なのに、大人の店がなかった」から。駅から1分の場所に、62席のテーブルと立ち呑みカウンターを持つタヴェルナ&バール。
というのは表現の部分で、彼が真に作りたかったのは「コミュニケーションの場」。イタリアでは知らない者同士でも世間話をしたり、店のスタッフとお客、お客とお客の距離が近い。そこが今の日本人には足りないと思った。
「コミュニケーション下手な日本人にこそ、他人との接点が必要」
友人、家族、隣人、さらには郷土愛。イタリアで教わった「人が生きる上で大切にしたいもの」を、サルデーニャ料理とワインを媒介に、ここ渋谷からつなげていく。
text by Naoko Ikawa / photographs by Daisuke Nakajima
タロス 東京都/渋谷 タロスのページを見る
住所 | 東京都渋谷区道玄坂1-5-2 渋谷SEEDビル 1F |
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電話番号 | 03-3464-8511 |
営業時間 | ランチ11:30〜14:00 LO(土曜、祝日12:00から14:30 LO)、カフェ14:00〜15:30、ディナー18:00〜22:30 LO |
定休日 | 無休 |
カード | 可 |
座席 | 全66席(うちカウンター4席) |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | 各線渋谷駅ハチ公口より徒歩1分 |
URL | http://www.tharros.jp |
備考 | 昼1000円、1200円、1600円、1800円、2800円(日曜はアラカルトのみ) 夜おまかせコース5400円 (税込、夜のみ席料500円) 【WINE】 グラス白赤各4種756円~、ボトル3240円~ |
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