「レストランをスリム化する」
大西亭 大西敏雅 Toshimasa Onishi
2015.05.19
-
店名
大西亭/(おおにしてい)
1995.4. 1 open 大西亭のページを見る
1968年9月3日生 / 大阪府出身 / B型
86年に「リーガロイヤルホテル大阪」に入り、「シャンボール」などで8年間修業を重ねる。95年、大阪・野田に「大西亭」をオープン。カウンターメイン、コースのみの、驚くべきコストパフォーマンスのビストロで予約のとれない人気店に。01年、同区内に移転。テーブル席を増やし、アラカルトも供す。11年、一軒目の近くの祖母の家を改装して移転。
FAVORITE
音楽 : 仕事中はもっぱらFM802。
本 : 歴史本。関ヶ原の戦いの時代の武将が好き。
映画 :なし
MY LEGEND
佐々木正秀
「登大路ホテル(奈良)」総料理長。1985年より10年間、仏の三ツ星レストランで修業後、帰国。リーガロイヤルホテル広島総料理長に就任、大阪ロイヤルホテル総料理長を経て、10年より現職。
山﨑賢治
株式会社タカキベーカリー生産本部開発部調理開発部部長。1982年リーガロイヤルホテル大阪に入社。仏「ジョルジュ・ブラン」やスイス「ホテルボーリバージュ」で研修。06年リーガロイヤルホテル広島副総料理長に就任。12年より現職。
-
インペリアルウズラとデーツのパイ包み
夜のコース3500円のメイン(+1000円)
ドンブ産インペリアルウズラの骨を取って開き、デーツを挟んで、豚肉や内臓などを巻き、パイで包み焼き上げた。煮込んだレンズ豆、ベーコン、プティ・ポワを添え、赤ワインソースで。
-
フランス産キントワ豚のパテ
夜のコース3500円の前菜
冷たい前菜の一品。豚肉をミンチ状にし、甘味のある脂分を練り込んで焼き上げた。マスタード、スムール、生野菜を添えて。
必要とされるためのキーワード
やりたいもんは出す。
やりたいもんは出す。
- 大阪がっつり系ビストロの先駆者的存在が昨年8月、再び移転。17年で3軒目となる。「原点回帰。自分ひとりで長く続けられる店にしました」と大西敏雅シェフ。祖母が住んでいた細長い下町の町家を改装。最初の店のようにカウンターメインとし、その高さは顧客の加齢も加味して約80?とあえて低くした。今はスタッフが一人いるが、調理・サービスもすべて自身のみでこなせる設計である。
料理もコース1本に戻した。プリフィクスで前菜、メイン、チーズまたはコーヒーで3500円。3軒目にしてさらにアミューズが付いた。メインには塊の伊賀豚ローストやインペリアルウズラなど、高コストパフォーマンスに磨きがかかる。「家賃や人件費など固定費を削って、やりたいもんは出す。料理にすべてを注ぎます」。
毎日市場に通い、直接見た素材しか使わない。タイマーもなく、火入れの確認は手の感触のみ。「泥臭い、アナログな料理かもしれないけど、逆に新しく映るのか、新規のお客さんも増えましたよ」
text by Hisayo Kisanuki / photographs by Toshihiko Takenaka
大西亭 大阪府/野田 大西亭のページを見る
住所 | 大阪府大阪市福島区鷺州1-9-18 |
---|---|
電話番号 | 06-6451-0740 |
営業時間 | 12:00~13:30LO 18:00~21:00LO |
定休日 | 月曜、第3日曜休 |
カード | 不可 |
座席 | 全16席 |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | 阪神電鉄野田駅より徒歩3分 |
URL | http://www.onishitei.com |
備考 | 昼1620円 夜3780円 (税込・サ別、メニューによっては昼夜ともプラス料金あり) 【WINE】 グラス 白赤各2種 600円~、ボトル 2800円~ |
- 「2006年10月カウンター東西47軒」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
- バックナンバーはこちら