「レストランをスリム化する」
ビストロ・エビス 平尾光司 Koji Hirao
2014.10.01
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店名
ビストロ・エビス/Bistro YEBISU
2010.7.13 open ビストロ・エビスのページを見る
1975年5月31日生 / 広島県出身 / O型
94年広島「リーガロイヤルホテル広島」で修業開始、96年四ツ谷「オテル・ド・ミクニ」(3年半)、99年銀座「レカン」(1年9カ月)、2000年「ラ・ブランシュ」(2年9カ月) の後、03年渡仏。パリ「ミッシェル・ロスタン」(1年9カ月)で修業し帰国。アルバイトや手伝いで開業資金を貯め、10年独立。
FAVORITE
音楽 : マデリン・ペルー
本 : 『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)。特に第3部が面白い!
映画 : 強いて言えば、パリの思い出として『アメリ』
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有機野菜のサラダ
1600円
季節の野菜のサラダ。富士宮の無農薬農家から直送されてくる野菜と、鎌倉で買ってくる野菜で作る。歯触りを残して実のみを茹でるなど、一つひとつの野菜に最適な調理がされている。
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ヤリイカのソテー
1800円
中のレアな部分と、しっかり焼けた外面の甘味のコントラストが楽しいソテー。ソースはシェリービネガーとスープ・ド・ポワソンで作る。シンプルながら素材の質の良さ、確かな技術が見てとれる1皿だ。
必要とされるためのキーワード
空間は簡潔に、料理は上質に。
空間は簡潔に、料理は上質に。
- ビストロを名乗りながら、「ビストロであろうとはしていない」と平尾さん。店名は「一度聞いたら忘れられない名前にした結果」。
確かに、この店の魅力はビストロ離れした上質な料理にある。日本語でぶっきらぼうに書かれた黒板メニューが、いざ出てくると、繊細で静かな驚きに満ちている。イカのソテーは表面が香ばしく焼かれ、中はミ・キュイ。食感や味のグラデーションを感じられる焼き加減だ。
レストラン・クオリティの料理を自由に固定観念なく提供したいと考えた。店内はほとんど装飾がなく、さっぱりしたもの。10席のカウンターには最低限のカトラリーしか置かず、グラスやナプキンもセットしない。「したくないことをしなかったら、こうなった。シャープなカトラリー、冷たい色、重い料理、パリを意識した装飾……そうしたものは要らないな、と」。
調理に集中して言葉少ななシェフを、有紀さんの温かいサービスが補う。それを求めて食べ慣れた客が連夜、この店に足を向ける。
text by Reiko Kakimoto / photographs by Kouichi Takizawa
ビストロ・エビス 東京都/恵比寿 ビストロ・エビスのページを見る
住所 | 東京都渋谷区東3-15-8 |
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電話番号 | 03-6427-3789 |
営業時間 | 18:00~23:00LO (日曜、祝日は~22:00LO) |
定休日 | 月曜休、月1回不定休 |
カード | カード可(1万円以上のお会計のみ) |
座席 | 全10席(カウンターのみ) |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | 各線恵比寿駅より徒歩6分 |
URL | - |
備考 | 前菜1200円~、キッシュ1500円、グリエ2800円~ (税込・サ別) 【WINE】 グラス白赤各3種泡1種800円~、ボトル4500円~ |
- 「2010年12月日仏人気ビストロノミー比較」 掲載
- 「2012年03月絶対作れる!挑戦レシピ」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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