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RECIPE

“アミーゴ”直伝アボカドディップの作り方「グアカモーレ」

パワーオフ・レシピ

2023.07.13

“アミーゴ”直伝アボカドディップの作り方「グアカモーレ」 パワーオフ・レシピ

photographs by Daisuke Nakajima

連載:パワーオフ・レシピ

エアコンの使用などで家庭での電気使用量が急増する夏。一人ひとりがエネルギー消費の節約に取り組むことが気候変動抑制につながることから、電気やガスを使わなくてもおいしく作ることができる「パワーオフ・レシピ」をシェフに教わります。暑い日に台所で火を使いたくないときはもちろん、知っておくとガスや電気が止まった災害時やアウトドアでも役立ちます。電気・ガス代が過去最高水準になっている今、家計防衛術としてもレパートリーに取り入れたいレシピです。

教えてくれた人
東京・麻布十番「ハドソンマーケットベーカーズ」大坪ほまれさん

大坪ほまれさん

アメリカンベーキングの「ハドソンマーケットベーカーズ」オーナーシェフ。文化服装学院卒業後、ファインアートを学ぶため、1994年にNYへ。フローラル・デザイン、テーブルコーディネートの仕事に就くかたわら料理、製菓を研究する。03年に帰国し、料理教室を主宰。『マフィンとビスケット By HUDSON MARKET BAKERS アメリカンベーキングレシピ~お菓子から食事まで~』(マイナビ出版)などの著書がある。13年に現店オープン。


アボカドはピュレにせずチャンキーに

「グアカモーレ」は、アボカドで作るメキシコ料理のサルサ(ソース)ですが、アメリカでもパーティや軽食に登場するポピュラーなディップで、作り方もいろいろ。このレシピは、NYに住んでいた時、友人のメキシコ人に教わった、“アミーゴ”直伝の本場の作り方。ねっとりクリーミーなアボカドに、ハラペーニョとグリーンタバスコの辛味、パクチーやガーリックの風味、そしてライムをたっぷり搾って酸味を効かせます。

アボカドをフォークやマッシャーでつぶしてなめらかなピュレ状にするレシピがありますが、包丁で粗く刻み、あえて塊を残すのがポイントです。みじん切りにしたタマネギ、ハラペーニョ、パクチー、そしてアボカドを合わせてざっくり混ぜ、チャンキーな食感を出します。

トルティーヤチップスを添えるのが定番ですが、野菜スティックや肉料理に添えてもおいしいですよ。辛さはお好みで、ハラペーニョやタバスコの量を調整してください。

「グアカモーレ」材料と作り方

[材料](作りやすい分量)
アボカド・・・2個
タマネギ・・・80g
ハラペーニョ・・・適量
パクチー・・・3~4束
ライム・・・1個
キャノーラ油・・・40ml
グリーンタバスコ・・・適量
ガーリックパウダー・・・小さじ1
塩、黒コショウ・・・各小さじ1/2
トルティーヤチップス・・・適量

[作り方]
 [1] 香味野菜を切る
タマネギ、ハラペーニョ、パクチーをみじん切りにする。ライムを搾る。

[2]アボカドを刻む
アボカドは半分に切って種を取り、果肉を取り出す。包丁で粗く刻む。

[3] 混ぜる
ボウルにすべての材料を入れて混ぜ合わせる。
POINT:アボカドがピュレ状にならないように混ぜすぎない。

[4] 盛り付ける
器に盛り付け、トルティーヤチップスを添える。

トルティーヤチップス


Hudson Market Bakers

photograph by Hiroaki Ishii

◎Hudson Market Bakers
東京都港区麻布十番1-8-6
☎03-5545-5458
11:15~19:00
不定休
各線麻布十番駅より徒歩2分
https://hudsonmarketbakers.jp/

※営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。事前に店舗に確認してください。

(雑誌『料理通信』2016年11月号掲載)

いつもの生活で、エネルギー消費量を減らしてみる
今日からできる気候変動へのアクション

気候変動へのアクション

国連広報センターが「SDGメディア・コンパクト」に加盟する日本のメディア有志とともに、気候変動対策のアクションを呼び掛けるキャンペーン「1.5℃の約束 – いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」を実施しています。料理通信はこのキャンペーンに参加し、食にかかわる気候変動への取り組みを国内外から紹介しています。

●ActNow! 今すぐできる『10の行動』

「ActNow」は、個人レベルでの気候アクションをグローバルに呼びかける国連のキャンペーン。どんなことが気候変動の抑制に役立つのか、身近な行動を10項目挙げています。「家庭で節電する」では、家庭で毎日の生活のなかのエネルギー消費量を減らすことが気候変動の防止に役立つとされています。

家庭で節電する

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私たちが使用する電力や熱の大部分は、石炭や石油、ガスを燃料としています。冷暖房の使用を控え、LED電球や省エネタイプの電化製品に取り替え、冷水で洗濯し、乾燥機を使わずに干して乾燥させてエネルギー消費量を減らしましょう。

(国連・ActNowキャンペーン:気候変動の抑制に対して個人でできる『10の行動』より)
イラスト:Niccolo Canova

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