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アルフィオーレの農場日記
第8回 醸造奮闘記

People / Life InnovatorOct. 20, 2016

何も知らずにワインを造る。


ワイン造りに携わるようになって、ようやく2回目のヴィンテージを迎えています。
去年のヴィンテージは、初めての醸造所で初めての醸造ということもあって、とっても不安だらけの醸造でした。 
今思えば、まったく何も知らずにワインを造っていたなんて、正直、めちゃくちゃ馬鹿だと思います。
しかし、その反面、レストランを初めた時もまったく同じだったなぁと思い出すのです。










若気の至りで開いたレストラン。


イタリア料理店や、イタリアで遊学してきた期間は、たった2年。2年でイタリア料理店「アルフィオーレ」を開店させたのでした。

当初の計画では、イタリアから帰った後、地元・福島県新地町からほど近い大きな都市、仙台市でさらに経験を積んで、その上でイタリア料理を開店させようと思っていました。そのために仙台に来たのだと言えます。だから、仙台に来たばかりの時、自身でも店を構えようなんて思っていませんでした。

働く先を探すために、仙台のイタリア料理事情を調べ、歩いては食べに行きを繰り返していたある時、私の好きなケヤキ並木、東京で例えるなら表参道のような定禅寺通りを歩いていると、貸し物件が目に飛び込んできたのです。

「おお!!!」

何軒か食べに行ったりしながらの帰り道です。当時は個人でイタリア料理店を営んでいるところも少なく、仙台で働くことにためらいを感じ始めていたところでした。
その貸し物件がどうしても気になって、不動産会社に連絡したり、金融機関に相談をしに行ったり。気づいたら、私の心はすっかり開業モードに切り替わっていました。

今の自分が考えたら、絶対に当時のレベルで独立しようなんて思いもしなかったでしょう。26歳という若気の至りと、突っ走りやすい性格もあってのことでした。

自分なりに答えを出しながら挑戦していく。


しかし、現在に至って、また同じことを始めてしまっている自分に気付く私もいて、苦笑いしたりもしています。

「また、やっちまった」

とっても負けん気が強くて、やるからには徹底的にやりたい性分なんです。おまけに、人と同じことが嫌いだから、料理もワインも、自分なりに答えを出しながら挑戦していく。

もちろん、失敗もたくさんします。でも、だからといって、落ち込むことも、悩むこともしません。
なぜなら、失敗っていうのは、結果が良くない方向で終えたことをいうものだから。
この結果を生かして、さらに次の実験を続けていきながら、より良い結果が生み出されていくのであれば、それを失敗とは呼ばないんじゃないか。たとえ、失敗だとしても、何ら苦にならないし、悩むこともありません。むしろ、次の課題が見出せるので、嬉しくもあるくらいです。

志を同じくする仲間と一緒に醸す。


応援してくださるたくさんの飲食店の仲間やお客様にも支えられながら、去年のヴィンテージは、無事に乗り越えることができました。

今年も、8月中旬より醸造を開始して、去年の失敗なども生かしながら、ただ闇雲にワイン造りに挑んでいる最中なのですが、まぁ、トラブルの多いこと、多いこと……。ブドウが腐敗して届いたり、ボトルが予定日に入荷しなかったり、量が変わったり。
イラつく人も多いのではないかとも思いますが、私にとっては、それでも楽しくやれています。
去年同様、応援してくださる仲間がたくさん手伝いに来てくれて、今年はさらに最強の仲間と一緒に楽しめているからです。










Facebook等でご覧になられている方はご存知と思いますが、「グレープ リパブリック」の藤巻一臣さん、そのスタッフのまっちゃん、それに「DON & Kindeli Wines」のアレックスや、世界を股にかけて醸造を手掛けている「Kunoh Wines」の中野雄輝くんも、参戦してくれて醸造しています。
レーベルは別でも志を同じくする人生の先輩、藤巻さんはじめ、醸造経験が豊富な中野雄輝くんと一緒にやれていることが、何よりも楽しくてしょうがありません。今後、それぞれの醸造所ができたとしても、情報の共有や様々なことを共にしていく仲間とできている経験は、私にとっては、初めての経験でもあります。




町の一端を担えるように。

モノを作ること、料理を作ること。
人が作るものは、必ずそこに心が通います。
そしてそれは、良くも悪くも、その人そのものが反映されるものだと確信しています。だからこそ、ネガティブにならずに、何事も楽しさを追求していけば、そこには、たくさんの楽しい人が自然と集まってつながり、たくさんの笑顔が溢れ、その想いがひとつのワインとなって、飲んだ人たちの心が豊かになり、その空気感が楽しくなれるものなのだと思うのです。

まだまだ発展途上で未熟でも、常に高い意識は持ち続けながら、今後もたくさんの人たちの笑顔に出会えるように、真摯に楽しくワイン造りに挑んでいきたいと思っています。

そして、いずれは、その地に定着している者として、町の一端を担える可能性を見出してもらえるようになりたいとも強く思います。

レストランから始まった、その心意気をいつまでも忘れずに、常に邁進していくつもりですし、いつまでもスーパーど素人であり続けたいと思います。

目黒浩敬(めぐろ・ひろたか)
1978年福島県生まれ。教師を目指して大学に入るが、アルバイトで料理に目覚め、飲食店などで調理の基本を身に付ける。2004年渡伊。05年、仙台市青葉区に「アルフィオーレ」を開店するも、いったん閉めて、2007年現在地に再オープン。自然志向を打ち出した創作イタリアンとして評価を得る。2014年から宮城県川崎町の耕作放棄地にぶどうを植樹。2015年、店を閉め、農場づくりに本格的に取り組み始める。 https://www.facebook.com/hirotaka.meguro







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