「新しいスタイルを提示する」
御料理 山さき 山﨑美香 Mika Yamasaki
2015.05.19
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店名
御料理 山さき/(おりょうり やまさき)
2002.10.17 open 御料理 山さきのページを見る
1964年12月8日生 / 神奈川県出身 / AB型
短大卒業後、株式会社AXISに就職。六本木「リビング・モチーフ」などに8年勤務し、退職。93年より大塚の江戸料理店で8年間修業を積む。02年、神楽坂で鍋料理専門店を開店。07年『ミシュランガイド東京』にて一ツ星に選ばれる。
FAVORITE
音楽 : クレイジーケンバンド
本 : 『TOKYOオリンピック物語』(野地秩嘉著)
映画 : 『お葬式』(伊丹十三監督)
MY LEGEND
ホルトハウス房子
料理研究家、「ハウス オブ フレーバーズ(神奈川・鎌倉)」オーナー。1933年生まれ。50年よりアメリカ、台湾、タイなどで生活を送り、94年同店をオープン。著書に『西洋料理』(文化出版局)、『ホルトハウス房子のお菓子』(文化出版局)、『ホルトハウス房子の世界でいちばんおいしいカレー』(PHP研究所)など。
辻嘉一(故人)
「辻留(京都・東山)」元主人。1907年生まれ。裏千家より出入りを許される茶懐石料理店の2代目。29年に同店を東京に出店。経営を担いながら日本料理家として後進の指導にあたる。81年に食生活文化功労章受章。91年に勲四等瑞宝章を受章。著書に『辻留ご馳走ばなし』(中公文庫)『辻留の和食器入門』(中公文庫)
井上梅女(故人)
「丸梅(東京・四谷・現閉店)」料理人。ユニークな経営と手作りの味の小料理屋を営み、その経営姿勢を、当時の週刊朝日の編集長がまとめたインタビュー『運鈍根-井上梅女聞き書き』(扇谷正造編・講談社) が出版されている。
須賀敦子(故人)
随筆家、イタリア文学家。1929年生まれ。71年慶應義塾大学で事務員やイタリア語講師を務めた後、73年上智大学比較文化学科非常勤講師、同大学外国語学部助教授などを経て、89年『マンゾーニ家の人々』の翻訳でピコ・デラ・ミランドラ賞受章。91年『ミラノ霧の風景』(白水社)で女流文学賞、講談社エッセイ賞受賞。
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ねぎま鍋
8400円 (お通し、刺身、鍋、ご飯、甘味付き)
「筋が溶けるまでよーく煮るとおいしい」から、マグロは筋の多い背トロを仕入れる。「まだ? まだ?」とせっつく客に一番おいしい食べ頃を給仕する女性陣も、オープン時からのメンバーが2人と心強い。割りコショウを添えて。
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白魚と春野菜のぬた
春のコースのお通し
わけぎ、菜花は歯応えの残る程度に茹で、水に晒さず一気に冷ますのがおいしさの秘訣。赤味噌、白味噌、みりん、酒、あたりゴマのペーストを練り上げたものを酢でのばし、辛子を効かせた酢味噌を全体に混ぜていただく。
必要とされるためのキーワード
自分の歩幅で歩く。
自分の歩幅で歩く。
- プロとして店を開いている以上、「これでお金をいただけるか、といつも考える」。山﨑さんは言う。すべての判断基準がその1点に集約されているといっても過言ではない。厨房に立つのは自分1人。作れる範囲内で、作れるものは全部作る。そして、「よし」と思えるものしか出さない。「だから、胸張っていられるんです」。
そうやって、10年間変わることなくやってきた。「続けられないと意味がないですから」。だから、無理は決してしない。手を抜かず、休む時は休んで、スタッフ一同、健康でいることも店を維持するためには大切だ。
この10年で変わったことといえば、築地の中卸し始め、食材を扱う店とのつき合いが深まったことだ。マグロにしてもハマグリにしても、いいものをコンスタントにとれるようになってきた。人とのつき合いを大切にしてきた結果の信頼関係だ。それも、この店に流れる大きな安心感に繋がっている。まるで老舗のような、変わらないことの大事」を思い知った。
text by Michiko Watanabe / photographs by Hide Urabe
御料理 山さき 東京都/飯田橋 御料理 山さきのページを見る
住所 | 東京都新宿区神楽坂4-2 福屋ビル201 |
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電話番号 | 03-3267-2310 |
営業時間 | 18:00〜22:00 LO |
定休日 | 日曜、祝日休 |
カード | 可 |
座席 | 全16席(4席×4卓) |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | JR、東京メトロ飯田橋駅B3出口より徒歩5分 |
URL | - |
備考 | 鴨の巌石鍋8640円、ねぎま鍋9720円、よせ鍋10800円、ふくちり17280円 ほか 日本酒1合800円~ (税込・サ別) 【WINE】 グラス白2赤1種1000円~、ボトル3500円~ |
- 「2006年07月この店のソワニエになりたい」 掲載
- 「2009年01月絶対作れる!挑戦レシピ」 掲載
- 「2010年01月クリエイション魂」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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