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RECIPE

花椒の香りがあとを引く、刺身サラダ風夏のつまみ「炙り〆サバの老虎菜(ラオフーツァイ)」

ブルーフード・レシピ:「マンボ飯店」井上賢一さん

2026.06.15

花椒の香りが後を引く「炙り〆サバの老虎菜(ラオフーツァイ)」

text by Moriko Awa /photographs by Jun Kozai

連載:ブルーフード・レシピ

海に囲まれ、豊かな漁場を有する日本には魚食文化が根付いています。魚を食べるなかで培われ、受け継がれてきた知恵や知識を継承し、上手に食べることは、多様性豊かな海の保全につながります。日本周辺でとれる水産物(ブルーフード*)の魅力を再発見するレシピを人気店のシェフに教わります。今回は、夏の中華系つまみ「炙り〆サバの老虎菜(ラオフーツァイ)」です。

*ブルーフードとは、淡水・海洋環境に由来する植物、動物、藻類など水生生物性食品のこと。食料危機や気候変動などの課題に対応し、健康的で持続可能な食料システム構築への貢献が期待されている。
**日本の海面漁業の漁獲量ランキング(漁獲量/前年比)【農林水産省:令和5年漁業・養殖業生産統計】
全体(282万3,400t/-4.3%):1位マイワシ(68万900t/+6.1%)、2位ホタテガイ(33万600t/-2.8%)、3位サバ類(26万1,100t/-18.3%)、4位カツオ(15万2,600t/-20.0%)、5位スケトウダラ(12万2,900t/-23.4%)、6位カタクチイワシ(11万4,000t/-7.3%)、7位マアジ(9万2,000t/-7.0%)、8位ブリ類(8万1,000t/-12.9%)、9位サケ類(6万t/-31.8%)、10位マダラ(5万4,000t/-6.9%)

目次






教えてくれた人:京都・西院「マンボ飯店」井上賢一さん

井上賢一さん

京都市内のヌーベルシノワ系人気店で10年の修業を経て、2013年に独立。広東をベースに北京、上海、四川など、各地方のエッセンスをミックスした中華のつまみを提供。他ジャンルの料理人と親交も深く、食や音楽のコラボイベントも。


花椒で〆サバを中華系つまみに

サバの脂と軽く焦げた花椒の香り、香菜の野趣が三味一体となって食欲を刺激するマンボ流「老虎菜(ラオフーツァイ)」。北京でなじみ深い香菜と生の青唐辛子で作る同名の和え物を「よりアテっぽく」、居酒屋の刺身サラダ風に仕立てたものだ。

今回は〆サバだが、魚はその日の仕入れ次第。香菜が苦手な人のために、半量は食べやすい水菜にかえて、風味付けにはピンクペッパーも。独自のアレンジを加えても、しっかり中国料理に着地するのは、〆サバを焼く前と、仕上げのたれに使われる花椒の存在が大きい。

特に椒麻(ジャオマー)だれは、サラダや蒸し鶏など幅広く使え、中華風の一皿を作りたいときに重宝する。多めに仕込んで展開を楽しみたい。


「炙り〆サバの老虎菜(ラオフーツァイ)」の材料と作り方

[材料]
〆サバ(市販でも可)・・・半身
花椒(粗挽き)・・・適量
香菜・・・80g
水菜・・・80g
ラー油・・・適量
山椒油・・・適量
カシューナッツ(揚げる)・・・適量
煎りゴマ・・・適量
ピンクペッパー・・・適量

<椒麻(ジャオマー)だれ>
椒麻醤(ジャオマージャン)*・・・大さじ2
濃口醤油・・・大さじ1.5
米酢・・・大さじ1
紹興酒・・・大さじ1
ゴマ油・・・大さじ1
粉黒糖・・・小さじ1
塩・・・小さじ1/2

*椒麻醤(作りやすい分量)
花椒(粒)・・・30g
ショウガ(皮付き・輪切り)・・・60g
青ネギ(青い葉のみザク切り)・・・90g
塩・・・小さじ1


椒麻醤

椒麻醤は上面に油を張って密封すれば、冷蔵庫で1カ月ほどもつ。和えそばや炒めものにも使える。

[作り方]
[1]花椒を煎り、すり潰す

[1]花椒を煎り、すり潰す

椒麻醤を作る。花椒を鍋で熱し、パチパチ弾けて香りが出るまで焦がさないよう空煎りする。粗熱を取り、すり鉢ですり潰す。

[2]皮付きショウガを粗みじんに

[2]皮付きショウガを粗みじんに

ショウガを洗い、皮ごとスライスし(香りが際立つ)、フードプロセッサーにかけて粗みじんにする。

[3]青ネギ、塩を加えてペーストに

[3]青ネギ、塩を加えてペーストに

に青ネギ、塩を加え、ペースト状になるまで回す。固まるようならゴマ油か紹興酒(各分量外)を少し加えると滑らかに。

[4]花椒を加え、椒麻醤完成

[4]花椒を加え、椒麻醤完成

すり潰した煎り花椒を加え、さらに回す。ねっとりと全体がまとまれば完成。適宜油や酒を加えて粘度を調整する。

[5]サバに包丁を入れる

[5]サバに包丁を入れる

〆サバを1.5cmほどの厚さにスライスする。1切れの中央に切り込みを入れる。たれがなじみやすくなる。

[6]サバを炙る

[6]サバを炙る

〆サバを皿の片側に盛り、皮目にミルで花椒を挽く。軽く焦げ目が付くまでバーナーで炙る。

[7]椒麻だれを作る

[7]椒麻だれを作る

たれの材料をすべてボウルに入れて、全体が均一になるまでよく混ぜる。

[8]香菜と水菜を油で和える

[8]香菜と水菜を油で和える

4cm長さに切った香菜と水菜を同量ずつ合わせ、ラー油と山椒油で和え、サバの横に、高さがでるようふわりと盛る。

[9]たれを全体にかける

[9]たれを全体にかける

サラダとサバに椒麻だれを適量かけてカシューナッツ、煎りゴマ、ピンクペッパーを散らし、食感のアクセントに。

(雑誌『料理通信』2016年6月号掲載/本文はウェブサイト用に一部調整しています)


京都・西院「マンボ飯店」の店舗情報


マンボ飯店
京都府京都市中京区壬生西檜町11
☎075-757-7645
12:00 ~ 15:30(月、火、木、金/売り切れ次第終了)、18:00 ~ 22:00LO
日曜休+不定休 15席 カード不可
阪急京都線西院駅より徒歩5分
Instagram: @mambo_hanten

※営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。事前に店舗に確認してください。

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