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近年のワインバーのオープンラッシュには目をみはるものがある。約5年前、自然派ワインバーの頭角から始まり、最近ではアンフォラ熟成のワインに焦点を当てた店やポルトガル産ワインを中心にした店など、明確なコンセプトを掲げる店が登場している。
中でも注目を集めているのが、2020年4月マルメにオープン予定の、スウェーデン産ワインに特化した「スウェーディッシュ・ワインセンター・ヴィンバール」。オーナーはスコーネ地方の田舎フィーブアルプ村で、2003年からオーベルジュを営むボーマン夫妻。去年、建物内にワインセラーを設置し、スウェーデン産ワインの普及に早くから努めてきた。
スウェーデン産ワインの歴史は浅く、土地が北寄りでブドウが育ちにくいため、ワインが造られているのは主に南部のスコーネ地方かゴットランド島。現在認可されているブドウ品種は、寒さに強いソラリス(白)とロンド(赤)を中心とした29種だ。夫妻はスウェーデン産ワインの魅力を伝える店を立ち上げるため、多忙な日々を送っている。
(『料理通信』2020年5月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Swedish Wine Center Vinbar
Anna Lindhs Plats 10, 211 19 Malmö(4月オープン予定)
www.skivarp.com
text by Jin Sakiko
JOURNAL / 世界の食トレンド
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