イタリアとイタリアの食文化に愛情を感じて下さる日本の皆様へ
マルケ州カメリーノ村地震 義援金のお願い
2017.02.17
昨年来、イタリア中部のマルケ州、ウンブリア州など広範囲が大きな地震の被害に見舞われています。
これまでも2009年のアブルッツォ州アクイラ、2012年のエミリアロマーニャ州などが地震により甚大な被害を被っています。地域の立ち直りのためにイタリア政府も経済・復興支援を行っていますが、その見通しは残念ながらまだまだ暗いです。
東日本大震災の際、被災地との連絡が途絶えないよう日本人は不眠不休であっという間に高速道路を復旧させてしまったそうだねと、イタリアの人たちは私たち日本人を敬意のまなざしで見つめます。イタリアはそうはいかないと。そうは行かない理由が、しかし、山積しています。石造りの居住区、財政難、官民の協力体制の脆弱さ、それのしわ寄せは結局被災者に集まり、他の地域から大きく取り残されたまま困難な暮らしを続けています。
今回地震に襲われた地域に暮らす人たちの多くは農業に従事しており、自分たちもテント内で生活をしながら、いつ崩壊するともしれない畜舎に危険を冒して通い飼育されている家畜の世話を続ける毎日です。
国のわずかの支援だけでは立ち上がれない。イタリア中の市民にテレビで、新聞で、ネットで支援への呼びかけが連日行われています。
2016年2月から「The Cuisine Press」上で『イタリア20州旨いもの案内』と題し、毎月一つの州の特産物とその生産に携わる人の姿を日本の皆さんにお伝えしている食・農業のジャーナリスト、パオロ・マッソブリオも、12月はクリスマスを前に、正に今回の地震で被害にあったマチェラータ県カメリーノ村のお菓子職人を取り上げました。(記事はコチラから)
日本の皆さんにも1年で最も豊かな食卓を囲むクリスマスは、本来、弱き人へ心を配ることも大切だと伝えたい気持ちもあってこのテーマを選びました。
同じパオロ・マッソブリオは、彼自身が主宰をつとめるグルメ・クラブ『クラブ・ディ・パピヨン』で毎年2月末に『Cena in Compagnia(仲間と夕食を)』というチャリティー企画を行っています。イタリア中に存在する会員が各地域で各自一品(一芸も可)を持ち寄り、さらに一人20ユーロの寄付をし、食をテーマに支援を必要とする人を助ける。
昨年、一昨年は、ボスニア紛争で虐殺にあった地区に乳牛を送り支援活動を続けているヴェネト州の個人に支援を行いましたが、今年はイタリア中部のこの被災地の復興支援に当てることを決めました。
この時期に合わせて日本からも支援が届いたら大きな勇気づけになるに違いない。
この確信の元に、日本の皆さんからも支援をお願いすることを決めました。
マッソブリオさんのカメリーノ村の記事を日本で紹介するに当たり、現在の村の写真が入手できないかと現地に問い合わせたところ、通信網も復旧されておらず入手は不可能と言われました。が、この事を知った村の神父様が、役立つならと美しかった村の教会、今は瓦礫の山となってしまった悲しい思いをするであろう場所に敢えて戻り、建物の下敷きになっていた自分のパソコンを回収、村の写真を復元して送って下さいました。
その気持ちに一緒に応えて頂けませんか。
今回、義援金口座の開設が様々な規制から難しくなっているため、特別にサレジオ日本管区と碑文谷サレジオ教会主任司祭であるロロピアナ神父様のご協力で『ドン・ボスコ基金』が特別に郵便局の振替口座を取扱窓口としてお貸し下さることになりました。
どこの郵便局窓口からもお振り込みが可能となっています。ネットから簡単に振り込むという訳にはいきませんが、高額な海外振込手数料をカットし、皆様からの大切なご支援を全額カメリーノ村の人々にお渡しすることができます。
加入者名:ドン・ボスコ基金
郵便振替口座番号:00190-5-292253
DBK[ドン・ボスコ基金]
〒160-0011 東京都新宿区若葉1-22-12 サレジオ会日本管区本部内
Tel: 03-3353-8355 Fax: 03-3353-7190
注:『イタリア・カメリーノ村支援』と備考欄に明記していただきますようお願い致します。
*取扱窓口として、特別にお貸し下さることになった上記口座での義援金受付は終了いたしました。
ご協力いただき、誠にありがとうございました。
皆様からのご協力を心からお願いをいたします。
イタリア・ピエモンテ州在住
翻訳者・コラムニスト:岩崎幹子