日本 [新潟]
新潟の農産物を育てる〈新潟さん〉を訪れる旅#新潟さんちvol.2 米どころの誇りと熱意
2020.10.06
【PROMOTION】
photographs by Masako Naito, Hiroshi Sakai (Niigata), Tsunenori Yamashita
新潟を代表する3つの農産物を育てる生産者<新潟さん>を訪ねるシリーズ、「#新潟さんち」。 2 回目は、新潟が誇る米をフィーチャー。収穫が始まったばかりの米生産者を訪ねました。
未来を見据えた米作り
新米の季節がやってきた。ふっくらつややかに輝くごはんを前にすると、「瑞穂の国に生まれてよかった」と実感するものだ。
米どころ、新潟のなかでも高級ブランドで知られるのが魚沼産コシヒカリ。全国各地の米を食べ比べして品揃えを決める「AKOMEYA TOKYO」のバイヤー、有坂兼司さんが、「粒感があり、しっかりした食べ応え。感動するほどおいしい!」と絶賛するのが中魚沼産「天日干しじゅんかん米」だ。生産者、「魚沼じゅんかん米組合」の南雲洋一さんを料理家の遠藤千恵さんが訪ねた。
気候、水質、土壌など米作りに適した環境を生かしながら、南雲さんが実践するのは有機農法。自然由来の食品かすを利用した「じゅんかん堆肥」作りをはじめ、自然界の多様性を生かした米作りだ。
魚沼・十日町
スマート農業で次代につなぐ
土づくりから出荷まで、米作りは字の通り、「八十八」もの作業があると言われる、一年がかりの仕事だ。農薬や化学肥料を使用しない有機農法では、肥料の散布や除草作業など、さらに手間がかかる。そこで南雲さんが新潟県や民間企業と研究を進めているのが、ドローンやロボットを使った「スマート農業」だ。
ドローンで空中から稲の生育状態を観察する。必要な部分にだけ空中から肥料を散布し、追肥の使用量を減らすことができる。自律走行する除草ロボットを使えば、除草作業にかかる労力も軽減できる。「若い世代に米作りを引き継いでいくため、サステナブルなあり方を追求していきたい」と南雲さん。「農業の未来を見据えた取り組みですね」と遠藤さんは感銘を受けた。
購入は AKOMEYA TOKYO
長岡
地場産品を支える米作り
米の研究機関もある長岡市で、父親が設立した農業法人「ホープイン中沢」を継いで米作りに取り組むのは、駒野亜由美さんだ。機械化を進めて作業効率を高め、事業を拡張。同時に雇用を安定させ、働きやすい環境整備に努める。繁忙期を除き、基本の勤務時間は8時〜17時と聞き、「農作業のイメージが変わりますね」と遠藤さんは驚く。その経営手腕が評価され、駒野さんは、令和2年度の新潟県知事賞を受賞した。
コシヒカリのほか、黒米、酒米「五百万石」など6種類の米を栽培する。長岡の地元企業、日本酒「久保田」の「朝日酒造」、米菓の「岩塚製菓」と契約し、原料米を供給する。安心、安全が求められる加工品の原料として、地場産業を支える食材でもあるのだ。「取引先から、『技術があってもおいしいものはできない。原料に勝るものなし』と言われた言葉を励みにしています」と駒野さんは嬉しそうに話す。
「米と話ができる」という父、細川梅一さんの域には届いていないが、「手を抜かず、いい米を作りたい」と駒野さんは前を向く。「皆さんのいいエネルギーがお米に注入されているのを感じます」と遠藤さんは、新潟米を使った「新潟弁当」を考案中。米の味わいを引き立てる家レシピも絶品。ぜひお試しを。
新潟米を味わう
@AKOMEYA TOKYO の新米祭り
新米祭り開催中、「AKOMEYA 食堂 神楽坂」では中魚沼産「天日干しじゅんかん米コシヒカリ」を味わえます。炊きたての新米にぴったりの小鉢を添えたお膳仕立て。10月16日〜11月15日の期間限定です。
◎ AKOMEYA 食堂 神楽坂
東京都新宿区矢来町67番地 ☎ 03-5946-8243
www.akomeya.jp/
遠藤千恵さん考案 家レシピ
かんずりと栃尾油揚げ、
キノコの炊き込みご飯
材料(4 人分)
米(コシヒカリ)……2合
油揚げ(栃尾油揚げ)……1/2枚
マイタケ(雪国マイタケ)……1/2株
シメジ……1パック
ショウガ……1かけ
昆布(3×10cm)……1枚
水……370ml
A
料理酒……大さじ1
かんずり……大さじ1
醤油……小さじ1.5
牛乳……100ml
作り方
① 米を研ぎ30分浸水させる。ザルに上げて水気を切る。
② 油揚げ、マイタケ、シメジは食べやすい大きさに切る。
③ ショウガは皮をむき、せん切りにする。飾り用に少量を取り分けておく。
④ 土鍋に1~3、昆布、水、混ぜ合わせたAを加え、蓋をして中火にかける。
⑤ 沸騰したら弱火にして12分炊く。
⑥ 水気がなくなったら、中火で10秒加熱する。火から下ろして15分蒸らす。
⑦ 茶碗に盛り、ショウガをのせる。好みでかんずり、バター(分量外)を添える。
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「旬八青果店」大崎広小路店にて、「新潟米おにぎり」と「新潟米」、旬八オンラインにて
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※入荷状況により取扱に変更が生じる可能性があります。予めご了承ください。
◎ 問い合わせ
新潟県農林水産部 食品・流通課
☎ 025-280-5305