America [New York]
ヴィーガン対応のバターが誕生
2019.06.05
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健康や環境・動物保護などの理由から、注目を浴びている菜食。現在若者層を中心に人口の5%がベジタリアン、3%が卵も乳製品も食べないヴィーガンだ*。2017年の菜食食品売上は前年比8.1%増と、新商品も次々生まれている。
その一つがヴィーガン対応のバター「ファババター」。原料はヒヨコ豆の茹で汁アクアファバとココナッツ。タンパク質や炭水化物が豊富に含まれるアクアファバは滑らかな舌触りを生み、ヴィーガン食の卵白の代用として多用される素材である。同品はベーキングにも適し、グルテンや乳製品のアレルギーにも対応。現在は「タルティーン・ベーカリー」「ママン」といった全米の人気ベーカリーやレストラン、ホテルなどへの卸しが中心だが、一般向けのオンライン販売も準備中だ。
小売価格は7.49ドル/425gと、グラスフェッド牛の乳で作るバターと同レベル。開発者のエイダン・アルトマン氏とアンドリュー・マクルーア氏は、「牛の生育に伴う多大な資源や環境汚染の削減に少しでもつながれば嬉しい」と話す。
(『料理通信』2019年5月号/「ワールドトピックス」より)
◎ FabaButter
https://forafoods.com
*米国ギャラップ調査より
text by Akiko Katayama
JOURNAL / 世界の食トレンド
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