France[Paris]
現代フレンチのシェフが良き時代のビストロを再現
2020.05.11
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2020年1月、レアール地区にリニューアルオープンした「レピ・ドール」は、1930年代のリヨンのブション(大衆食堂)スタイルを守るビストロ。オーナーはガストロノミー店など5軒を擁しパリ料理界を牽引する星付きシェフ、ジャン=フランソワ・ ピエージュだ。
「コンセプトはシンプルそのもの。フランス人が子供の頃から親しんできた家庭の味を、とびきり新鮮な素材で提供します。作り置きは一切なし。日替わり料理が自慢です」とピエージュ氏。アラカルトもあるが、昼も夜もセットは1種類のみ(2皿27ユーロ、3皿36ユーロ)。
例えば月曜はウッフ・ミモザ、仔羊のモモ肉にグラタン・ドフィノワ、洋ナシとピスタチオアイス。火曜はジャンボン・ペルシエ、イカのボロネーゼ風フレッシュパスタ、ヌガーグラッセというように曜日ごとに変わる。
作り手の顔が見えるオープンキッチンに設え、和気藹々とした雰囲気といいサービスといい、パリが最も繁栄した華やかな時代のビストロの再現に成功した。
(『料理通信』2020年5月号/「ワールドトピックス」より)
◎ L'Epi d'Or
25, rue Jean-Jacques Rousseau, 75001 Paris
☎+33.(0)1.42.36.38.12
12:00~14:30、19:00 ~23:00
土曜、日曜休
https://alepidorparis.com/
text by Sakurako Uozumi
photograph by Bendetta Chiala
JOURNAL / 世界の食トレンド
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