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FEATURE / MOVEMENT

トップパティシエへの登竜門

「第14回 キリⓇ クリームチーズ コンクール」応募作品募集スタート!

応募締切:2019年6月9日(日)

2019.05.07

FEATURE / MOVEMENT

クリームチーズのリーディングブランド「キリ」の「キリ クリームチーズ」を使って、技術と想像力を競うプロフェッショナルを対象とした「キリ クリームチーズコンクール」が今年の夏、開催されます。

過去の参加者数は延べ3907名。エントリー作品数は4348点に上り、その数が示す通り、スイーツ界においては、最大級の規模とレベルの高さを誇るコンクールです。









商品化される受賞作品も多数

今回の応募部門は、「生菓子部門」、「焼菓子部門」、「ジュニア部門(経験年数3年未満)」「ファクトリー部門」の全4部門。

「キリ® クリームチーズの味がよく出ていること」が重要な審査基準とされ、書類選考(2019年6月9日締切・当日消印有効)で選ばれた各部門5名が、8月7日(水)に東京で開催される最終審査に進みます。

各部門の最優秀賞には、副賞としてフランス研修旅行を贈呈。また、ファクトリー部門の受賞作品は商品化に向けて、大手流通およびコンビニエンスストアとのマッチングのサポートが受けられます。これまでにもパティスリーやコンビニエンスストアなどで商品化された受賞作品も多く、新たなヒット商品を創出するコンクールとしても注目を集めています。



▼受賞者インタビュー
第13回 生菓子部門 銀賞受賞
高橋秀樹さん(埼玉・上尾「パティスリー アルブリエ」オーナーシェフ)

職場以外の人の
評価を聞ける貴重な場

前回、生菓子部門で銀賞を受賞した埼玉・上尾の「パティスリー アルブリエ」の高橋秀樹さんに、コンクール参加のきっかけや、受賞へ向けた具体的な取り組みを伺いました。

3時間の制限時間で競われる、最終審査。高橋さんは2回目の挑戦で、チャンスを手に入れた。

・「キリ クリームチーズコンクール」への参加を決めたきっかけは何ですか?
実は2度目の挑戦でした。最初は予選の書類選考で落ちたんです。先輩たちに叱咤激励され、また悔しさもあってリベンジの参加でした。

キリ クリームチーズは日常的に使っていましたが、コンクールに参加するとなると、テーマの食材を掘り下げて考えるいい機会になり、普段とは違う頭を使うことになるので、自分の可能性を拓いていくことができます。

また、独立して自分の店を持つと決めた時期でもあったので、職場内の評価だけでなく、外のいろんな人からの評価も受けてみたい、という思いがあって参加を決めました。

・募集部門がいくつかある中で「生菓子部門」を選んだ理由は?
応募の出品数がいちばん多いからです。ある程度、数が多いほうが挑戦するやりがいがあります。受賞した作品を、自分の店で武器の一つとして使えればという思いもありました。


審査員の立場になって、
書類を作ってみる

・コンクールへの参加にあたり、どんなことに取り組みましたか?
前回、書類選考で落ちたので、応募書類づくりは特に力を入れました。僕が審査員だったらどうするか……と考えた時、先にレシピを見るよりも、まず写真やビジュアルでピンと来て、次にレシピに目を通すのではないか、と。

そこで写真はプロの方にお願いしてたくさん撮っていただき、すべて送りました。また、お菓子の断面のイラストも書きおこして、レシピを読む前に構造がわかるようにしました。
最終審査に残るのは各部門5作品と狭き門なので、レシピの精度はもちろんですが、書類作りも意識して行うことが大切だと思います。

・「キリ クリームチーズ」を使ってみて、どんなところが魅力だと感じましたか?
また、「キリ クリームチーズの味がよく出ていること」が重要な審査基準ですが、
その点をクリアするために、どんな工夫をしましたか?

味が軽すぎず、チーズが出すぎる感じもなく、味のバランスがしっくりとまとまって使いやすい。自分のお菓子に合わせやすいので、もう10年以上愛用しています。

コンクールに出品するにあたっては、どのパーツを食べてもキリクリームチーズの味が感じられるよう工夫しました。クリームチーズのムースをチーズのジュレで覆い、飾りにクリームチーズの花をのせたのですが、フォークを刺して口に入れたらすぐにキリクリームチーズの味を感じます。また芯に仕込んだ赤ワインとベリー系のシロップを沁み込ませたサヴァランが、チーズの味わいをさらにくっきりと浮かびあがらせるようにしました。

第13回生菓子部門、銀賞受賞作品「エレガンス」。クリームチーズのジュレで覆われた内側にはクリームチーズのムースと赤ワインとベリー系のシロップに浸したサヴァランが潜んでいる。


想像通りの味よりも、
いい意味で期待を裏切る味を

・ご自身の作品のどんな点が評価されたと思いますか?
僕の「エレガンス」というお菓子は残念ながら金賞はとれず、銀賞でした。審査員の方にもよかった理由、ダメだった理由を尋ねました。「おいしかったよ」という声をたくさんいただいたのですが、その中に「想像通りの味だった」という言葉がありました。いい意味で期待を裏切る何かが、足りなかったのかもしれません。

競技時間が3時間ということもあり、時間のかかる発酵生地を生菓子のパーツに選ぶ人は少ないのですが、「エレガンス」はサヴァランを芯に仕込んでいます。審査員の方から、間に合うか心配されましたが、そういうチャレンジ精神は逆に評価していただけた点かもしれません。

授賞式では、審査員の小山進シェフから賞状が手渡された。

・コンクールで受賞してから、変わったことはありますか?
コンクールに参加して、ふだん聞けない意見を聞き、自分を客観的に見られたことは本当に貴重な体験でした。そしてまだまだ自分は小僧だな、と。もっと勉強しなければという気持ちが自然に生まれました。

環境的にも変化がありました。コンクールの際に決意していた独立を昨年9月に果たし、埼玉の上尾市に自分の店を開きました。「エレガンス」はシンプルに見えて、とても手間のかかるお菓子なので、今は作れませんが、いずれはスタッフを増やして出したいと思っています。

受賞パーティーでは、審査員のシェフへ直接、感想やアドバイスを求めることもできる。高橋さんは積極的にシェフへ意見を求めた。


銀賞から金賞へ
新たな目標が生まれた

・現在、「キリ クリームチーズ」を使ったお菓子を作っていますか?
はい。前職で自分がレシピを考えた「王様のチーズケーキ」を少し形を変えて出しています。クリームチーズはキリしか使っていないので、これもキリを使用しています。リピーターの方が多いので、このケーキは作り続けたいですね。

・高橋シェフにとって「キリ クリームチーズコンクール」とは、どんな存在ですか?
僕にとっては、乗り越えたい目標です。前回受賞はしましたが、銀賞だったので、やっぱり悔しさは今も残っています。それに、次はこれを出したいという構想もすでに頭の中にあるので、次こそ金賞を目指したい。トップに立つと、見える風景もまた今とは違ってくると思います。







「第14回 キリ クリームチーズ コンクール」概要

■募集部門
A.生菓子部門 / B.焼菓子部門 / C.ジュニア部門 / D.ファクトリー部門
■応募資格
お菓子に携わるすべてのプロフェッショナルの方
(洋・和菓子職人、パン職人、料理人、製菓製パンメーカーの商品開発担当者など)。
※ジュニア部門以外は経験は問いません。
ジュニア部門は2019 年6 月9 日時点で経験年数3 年未満(年齢問わず)。
※1人あたりの応募作品数は、各部門2点まで。
■応募方法
応募用紙を下記問い合わせ先までお電話またはFAXでご請求いただくか、
下記特設サイトからダウンロードのうえ、郵送でお送りください。
■応募締切
2019年6月9日(日)〈当日消印有効〉
■主催者
ベルジャポン株式会社/株式会社アルカン
■問合せ先・応募用紙の送付先
〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-5-6 盛田ビル
株式会社アルカン「キリ クリームチーズ コンクール」係
TEL.03-6861-6106
■「第14回 キリ クリームチーズ コンクール」特設サイト
https://www.arcane.co.jp/kiri-contest/

◎「キリ クリームチーズ」に関する情報はこちら
http://www.bel-japon.com/



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