America [Providence]
中央アジアの多文化が混在、ウイグル料理が熱い!
2018.06.14
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「一生に一度の麺」というキャッチコピーを店頭に掲げ、ウイグル料理店「ジャーハンガー・レストラン」がオープンしたのは2017年。ディナー時は要予約という盛況の理由は、米国6つの州にまだ10店舗ほどしかない“ウイグル料理専門店”が物珍しいだけではない。
グルテン感がギュッとつまったコシの強い手延べ麺に加え、トルコ、モンゴル、中華、アラブ、ロシアに影響を受けた調理法と、米国人の舌にはまだ馴染みの薄い山椒を含む20種類以上の香辛料使い、そのどれもが新鮮だからだ。人気メニューは、金属製の串で焼いた一口大の羊肉「カバブ」(10ドル)や、ニラや牛肉入りの舌が痺れる「ジャーハンガー・ヌードル」(13ドル)。
ウルムチ出身のオーナーシェフ、スベット・ディムラット氏は、味付けはもとより食材の切り方、色味、食感、調理場や店の清潔感にも常に目を光らせ、「母国のどのレストランよりも質の高い正統派ウイグル料理を提供する」ことを信条とする。米国でのウイグル料理の認知度を上げ、長く愛される店にすることが目標だ。
(『料理通信』2018年5月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Jahunger Restaurant
333 Wickenden Street, Providence, RI 02903
11:00~15:00、17:00~22:00 (日曜12:00~15:00、17:00~21:30)
火曜休
www.instagram.com/jahunger_/
text by Kuniko Yasutake
photograph by Nadira Parhat
JOURNAL / 世界の食トレンド
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