America [New York]
“ファーム・トゥ・テーブル”のリンゴ酒バー
2018.07.12
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米国では最近、シードル(ハードサイダー)が人気だ。ワイン同様、造り手や土地の個性を表す深い味わいを持ち、ビール同等の低アルコールなのに、苦味がなくグルテンフリー、さらにシャンパンに似たさっぱりとした口当たりから、多彩な料理に合う。
そんなシードルの魅力を紹介すべく2017年12月にオープンしたのが「ブルックリン・サイダー・ハウス」だ。オーナーは屈指のリンゴ産地ニューヨーク州北部で、シードルを造るピーター・イー氏。氏は2014年、経営するワイン店の仕事でスペイン・バスク地方を訪問。樽出しのシードルのおいしさに感動しキャリアを転換した。
店内では自家製4種を含む計17銘柄のシードルを提供。お酒とのペアリングがテーマの4品のコース(49ドル、ベジタリアン43ドル)も用意する。シードルで煮込む地元産豚のソーセージなど、シードル同様“ファーム・トゥ・テーブル”の理念を貫く内容だ。イー氏は「シードルは禁酒法前、庶民がこよなく愛した飲み物。その味わいを再発見してほしい」と話す。
(『料理通信』2018年6月号/「ワールドトピックス」より)
◎Brooklyn Cider House
1100 Flushing Ave, Brooklyn, NY 11237
☎+1-347-295-0308
バー 17:00~24:00 (土曜、日曜11:00~翌1:00)
レストラン(コース料理のみ)17:15~21:00
月曜休
www.brooklynciderhouse.com
text by Akiko Katayama
photograph by Michael Tulipan
JOURNAL / 世界の食トレンド
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