France[Paris]
肉や魚に代わるベジタル・プロテインが大注目
2018.06.06
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これまでパリのベジタリアン料理といえば、味気ない印象が拭えなかった。しかしヴィーガンやグルテンフリーへの関心が高まり、菜食料理の質や味がより問われるようになった今、オリーブオイルや野菜を多用するイスラエルやレバノンの料理に注目が集まっている。
ヒヨコ豆のペースト「フムス」は、高タンパク質でミネラル、ビタミン豊富、低カロリーとあって、ベジにも非ベジにも支持されている料理。2017年5月、マレ地区にフムス専門店「ソムソム」を開いた店主ナタン・ビトゥン氏は、「イスラエルから輸入した乾燥豆を、24~48時間かけて水で戻してから煮込みます。ふわっと滑らかな食感の秘訣は重曹。クミン、ターメリック、パプリカが味の決め手」と話す。たっぷりのフムスに豆の煮込みをのせ、ピタパン2枚とサラダが付けば、ボリューム満点のベジプレートに。
これまでフランス人にとってアペリティフのつまみでしかなかったフムスが、“ベジタル・プロテイン”としてメインディッシュにもなることを証明した。
(『料理通信』2018年5月号/「ワールドトピックス」より)
◎ SOUMSOUM
15, rue des Ecouffes 75004 Paris
☎+33.(0)1.42.78.10.89
11:30~22:00
無休
ヒヨコ豆のフムス(ピタパン、サラダ付き) 10ユーロ
www.facebook.com/houmousbarparis/
text & photograph by Sakurako Uozumi
JOURNAL / 世界の食トレンド
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