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JOURNAL / 世界の食トレンド

France[Paris]

一ツ星シェフが手掛ける生産者の顔が見える精肉店

2019.12.06

  • 2019年7月、6区にあるフランスを代表する料理学校フェランディから目と鼻の先に、精肉店「グレゴワール」がオープンした。オーナーは同じ通りの一ツ星レストラン「カンスー」の料理人アントナン・ボネ。“おいしく、美しく、モラルに沿って”をモットーに、食品廃棄削減を目指しながら精肉やシャルキュトリーを販売する。       

    素材は100%オーガニックの仏産限定で、レストランと同じ畜産農家から直接買い付ける。店にはレストランでも提供するアヴェロン地方の郷土料理「フリカンドー」や、フダンソウと仔牛のミンチ料理「セベノール」などの惣菜も並び、週末にはローストチキンが登場する。

    「このところ菜食ブームが広がっていますが、肉食文化が絶えることはありません。良質な肉を誠実な方法で、なによりも公正な価格で提供する。近郊の農園から届く朝採れ野菜の付け合わせも拵え、エピスリーを供えた肉屋を目指します」とボネ。生産者の顔が見える食材に安心したい消費者が増え続け、売り上げも右肩上がりだ。

    (『料理通信』2019年11月号/「ワールドトピックス」より)

    ◎ La Boucherie Gregoire
    29 rue de L'Abbe Gregoire, 75006 Paris, France
    ☎+33.(0)1.42.22.58.41
    9:30 ~19:30(日曜~13:30)
    月曜休
    セベノール 3ユーロ/1個、自家製ソーセージ各種20ユーロ/1kg

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