Italy[Torino]
国際宇宙ステーションでも郷土料理を
2019.03.11
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トリノにある宇宙技術開発社アルゴテックが、欧州宇宙機関と共に“スペースフード・ラボ”という、新たな宇宙食開発事業を進めている。
「今までの宇宙食は、極限の地でのクルーの健康維持が目的で、栄養価や賞味期限、保存方法が重視されてきました。しかし私達はフリーズドライやレトルト保存の限界を認知した上で、食材の味や食感、見た目の鮮やかさが、精神状態をポジティブにする大切な要素と考え、さらなる開発を進めています」と、シェフ兼栄養士であるステファノ・パラート氏。
「食材はすべてオーガニック。宇宙での長期滞在のストレスを緩和させるため、クルー自身がリクエストした郷土料理を、ボーナスフードとしてメニューに組み込む試みも行っています」。パルミターノ飛行士は、前回のミッションでカポナータを持ち込み、ネスポリ飛行士はクルー全員とラザニアを分かち合った。今後はイタリアを代表する伝統料理ナスのパルミジャーナやティラミスも製品化予定。近い将来には一般販売も視野に入れている。
(『料理通信』2019年2月号/「ワールドトピックス」より)
◎ ARGOTEC s.r.l.
www.argotec.ittext by Mika Hisatani
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