Italy [Avezzano]
逆境からヒントを得た無人エノテカ誕生
2020.11.09
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コロナ禍のロックダウン中、あらゆるものがデリバリーされるようになったが、アブルッツォ州内陸の街アヴェッツァーノでは、ワインだけは通販か何時間も並んでスーパーで買うしかなかった。そこで登場したのが、無人の自動販売店「エノテカ17」だ。
店名のとおり、朝7時から夜12時まで1日17時間営業、店の開閉はリモートでシャッターを操作する。店内には4つの自販機が並び、それぞれ白、ロゼ、赤、スパークリングとビールを格納。庫内は1台ごとに最適温度に設定されている。品揃えは、普段親しんでいるワインを好む地元住民向けにアブルッツォ産ワインのみ100種ほど。名の知れた銘柄が中心だが、個々のワインについて知りたければタッチパネルで情報を得られる仕組み。1本の価格帯は5~40ユーロ、購入は現金、クレジットカード、その場で購入チャージ可能なプリペイドカードもある。
ロックダウンは解除されたが、ウィズコロナの時代、今後もこうした非接触型の無人ショップが誕生する可能性はありそうだ。
(『料理通信』2020年11・12月合併号/「ワールドトピックス」より)
◎ Enoteca 17
Via Garibaldi, 129 Avezzano(AQ)
www.facebook.com/Enoteca-17-102091834856841/
text by Manami Ikeda
JOURNAL / 世界の食トレンド
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