Italy[Milano]
日本の食を学び自国の食文化の創造に生かす
2020.07.21
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近年、イタリアの料理人たちの間で日本料理や食材に注目が集まる中、2月13日、東京のkudan houseで「調理人のための日本の食文化研修フォーラム」が開催された。企画したのはGEN Japan。
2014年、イタリア・ミラノで設立され、世界30カ国以上のシェフやフードジャーナリストなど、食の専門家に向けた教育プログラムを提供する。フォーラムにはピエモンテ州アルバの料理アカデミー「ボキューズ・ドール」のシェフ、ルチアーノ・トーナをはじめ、スイスやイタリアで活躍する伊人シェフ7名が参加。
日本料理の技術を学ぶだけでなく、山形県鶴岡市で地元料理人と互いの郷土食を料理し合うなど、サステナブルな知恵に溢れる食文化を交換した。主催者の一人である服部幸應氏は「背景も含めた総合的な食文化を学びたいという、料理人の意識の高まりを感じている」と言う。
企画の最終目的は、学んだことを自国で生かし、新たな食文化を創造してもらうこと。今後も世界各国を対象にした国際的調理人、食文化の専門家教育を進めていく。
(『料理通信』2020年6月号/「ワールドトピックス」より)
◎ GEN Japan
info@gen.education
www.fontemargherita.com
text by Sayaka Miyamoto
JOURNAL / 世界の食トレンド
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