-
アルコール規制が厳しいスウェーデンでは普通の「酒屋」は存在せず、国営の「システム・ボラーゲット(販売公社)」でしかアルコール飲料を購入できない。但し、アルコール度数が3.5%以下ならスーパーマーケットでも購入できる。
6月に誕生した「ボトル ショップ」は、国内初のアルコール度数3.5%以下の「酒屋」だ。ビールやワインなどのインポーターを手がける2人が、イギリスやバルト三国のマイクロブリュワリーと会い、低アルコールビールのマーケットを探していると知り、その高い品質と自国のアルコール規制の枠に着眼したのが始まり。
同店でしか購入できない6種を含め常時75~100種類のビールが揃う。国内や北欧を始め、欧州全体から買い付け、ビールの他にもミード(蜂蜜酒)やクワス(ライ麦発酵酒)などがある。オープンと同時に話題をかっさらい、国内の他の都市も「酒屋」のオープンを待ちわびている。店内で購入して飲むのも可能で、高アルコールではなくライトなビールを、というお客に特に人気だ。
(『料理通信』2016年11月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Bottle Shop
Kocksgatan 19 116 24 Stockholmv
11:00 ~18:00(土曜12:00 ~16:00)
日曜、祝日休
www.bottleshop.se
Text & photograph by Sakiko Jin
JOURNAL / 世界の食トレンド
JOURNAL / 世界の食トレンド