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グルメハンバーガーや自然酵母ピッツァの流行りが落ち着いた今、ストックホルムでは「ブイヨン」ブーム到来の兆しだ。国内でエコ料理人として著名なウルリカ・ブリードリング氏は、セブン・イレブンと提携して「ブッヨ」と名付けたブイヨンスープをペーパーカップで提供し始めた。
また、ミシュラン一ツ星を維持するレストラン「エスペラント」のオーナーシェフ、サイアン・イサクソン氏は、元建築学校の巨大ビル改造計画の一環として「A House Bouillon 」というブイヨンとだしにフォーカスを当てたランチレストランを4月にオープンした。ここでは、肉・魚介・野菜の3種のブイヨンと3種のプロテインから自分で組み合わせたお好みのランチが楽しめる。
例えば、昆布だしなども使った創作料理「Tvärtom Sallad」(真逆サラダ)は、つけ麺のようにプロテインをブイヨンにつけて食べるというユニークさを兼ね備えている(ランチのみ115スウェーデンクローナ)。滋味深く体にも優しいブイヨンスープの可能性が、注目されている。
(『料理通信』2016年8月号/「ワールドトピックス」より)
◎ A House Bouillon
Uggelviksgatan 2b 114 27 Stockholm
☎ +46(- 0)8-410-89900(代表番号)
11:30~14:00
土、日曜、祝日休
www.ahousestockholm.com/project/food
Text & photograph by Sakiko Jin
JOURNAL / 世界の食トレンド
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