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JOURNAL / 世界の食トレンド

Sweden [Stockholm]

スウェーデンの自然をドリンクで味わう “DIY”オープンエアバー

2021.08.06

  • text by Sakiko Jin / photograph by Niklas Nyman / Visit Sweden



  • スウェーデン観光局「ヴィジット・スウェーデン(Visit Sweden)」が、自然の中で食事を楽しむプログラム「エディブルカントリー(The Edible Country)」*を始めたのが2019年。そのドリンク版とも言える「ドリンカブルカントリー(The Drinkable Country)」がスタートし、今、話題を呼んでいる。

    スウェーデンの自然に関する憲法の一つ「Allemansrätten(自然享受法)」を有意義に体験し、自然が持つ“味”を自分たちで探し当て、存分に味わってもらおうと始まったプロブラムだ。

    北から南まで、自然のど真ん中14カ所にオープンエアバーが設けられ、100万エーカーにおよぶ対象エリアに生育するベリーや野草を自分たちで摘み取り、それらを使って自分たちでドリンクを作る。スウェーデンの飲み物はウォッカとシュナップスだけではなく、より深く新しい味わいを自然の中に見出し、体感してほしいという願いが根本にある。

    参加するにはまずオフィシャルサイトで予約。基本料金にはテーブル代(場所代)、カクテルのエキスパートによる土地ごとの原材料に合ったドリンクレシピと、シェーカーなどの道具が含まれる。

    周辺のガイドやドリンクに合うおつまみの他、ドリンク作りはプロに任せるなど、様々な有料オプションも用意されている。また「エディブルカントリー」のプログラムと併せて、飲食共にDIYファインダイニングを楽しむことも可能だ。

    大自然が舞台のオープンエアバーで、自然に酔いながらまさにスウェーデンを食べ飲み尽くす格好の体験となることだろう。

    *「エディブルカントリー」参考記事:
    https://r-tsushin.com/journal/europe/sweden_2019_10.html

    (写真)今夏、北部のレシピでは白樺の葉やモミの木の新芽のドリンク、中部から南部にかけてはイチゴやセイヨウナツユキソウなど、土地それぞれの特色を十二分に楽しめる。



    ◎The Drinkable Country
    基本料金 150~350スウェーデン・クローナ(料金は目安。場所、提供内容によって異なる)
    レシピは基本ノンアルコールだが、好みに応じてアルコールの追加も可能
    https://visitsweden.com/drinkable-country/


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