「技術・文化を伝承する」
小十 奥田透 Toru Okuda
2015.05.25
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店名
小十/(こじゅう)
2003.7.17 open 小十のページを見る
1969年10月18日生 / 静岡県出身 / B型
高校卒業後、静岡の割烹旅館「喜久屋」(5年)で日本料理の世界に入り、京都「鮎の宿つたや」(半年)、徳島「青柳」(4年)で修業を積む。99年、29歳で地元静岡に和食店を開店。03年、銀座に移り「小十」オープン。07年ミシュランガイド東京版発刊以来、三ツ星を維持する。11年8月に銀座5丁目カリオカビルB1Fに「奥田」をプロデュース。12年6月に同ビル4Fに「小十」を移転。
FAVORITE
音楽 : なし
本 : 料理の本
映画 : なし
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平貝 春菜づくし
コースより
軽く炙った平貝と、菜花、こごみ、タラの芽、わらび、空豆、ウド、セリなど11種類の春野菜を、炊く、茹でる、浸すなどの調理をそれぞれ施し合わせた季節の前菜。スダチの香りとわさびをほのかに効かせて。
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鰆の味噌幽庵焼き、「静岡そだち」和牛のサーロイン、タケノコ
コースの一品
故郷静岡県の新しい食材を発掘しては使っている。旬の魚と特選和牛「静岡そだち」、静岡・岡部町のタケノコを盛り合わせた炭火焼きは、脂ののった鰆のふっくらとした食感、和牛とタケノコの香ばしい香りが楽しめる。
必要とされるためのキーワード
器(店)を拡げる。
器(店)を拡げる。
- 33歳にして銀座に出店。僅か20坪の店ながら床の石材から白木の一枚板カウンターまで、「当時では精一杯の設え。それで十分だと思った」奥田透さん。ミシュラン三ツ星常連店となり連日満席の客を迎えるにつれ、銀座の料理屋として「舞台に求められるグレードにない。何よりお客さまが寛げない」との不満が募る。他の三ツ星店と肩を並べることすら心苦しかった。
「舞台も料理と同じ、今の自分にできる最高のものを提供したい」と、昨年8月に「奥田」を開店。「小十」もこの6月、同じビルに移転する。どちらも現「小十」の倍の面積。待合があり、壁は土壁。お座敷も増やした。舞台裏には8人のスタッフが効率よく働ける広さを確保。大ぶりの器も広げられる盛り付け台を設置、焼き台も増やした。「結果、器も料理も人材もすべてのクオリティが向上した」と確信する。厳しい経済状況下、一番でなければ生き残れない。
「人からエネルギーを与えられるのを待っていては遅い。自ら発電して周りを潤すくらいでなければ」
text by Mieko Sueyoshi / photographs by Hiroaki Ishii
小十 東京都/銀座 小十のページを見る
住所 | 東京都中央区銀座5-4-8 カリオカビル4F |
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電話番号 | 03-6215-9544 |
営業時間 | 12:00~13:00LO 18:00~21:30LO |
定休日 | 日曜、祝日、年末年始休 |
カード | 可 |
座席 | 全22席(カウンター8席、座敷6席、個室4名×2) |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | 東京メトロ銀座駅、新橋駅より徒歩5分 |
URL | http://www.kojyu.jp |
備考 | 昼21600円 夜27000円(税込・サ料別) 日本酒 1合1080円~ 【WINE】 グラス白赤各2種1728円~、ボトル7560円~ |
- 料理通信に6回登場
- ・「2008年05月 絶対作れる!挑戦レシピ」 掲載
- ・「2010年04月 食のプロを刺激する店」 掲載
- ・「2010年05月 気づいてますか?だしこそ万能調味料」 掲載
- ・「2011年03月 クリエイション魂」 掲載
- ・「2011年05月 アール・エフ・ワンが考える「サラダ×食育」」 掲載
- ・「2012年05月 100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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