「食材・生産者の価値を高める」
ル・ゴロワ 大塚健一 Kenichi Otsuka
2014.10.01
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店名
ル・ゴロワ/Le Gaulois
1997.5.26 open ル・ゴロワのページを見る
1960年8月4日生 / 長野県出身 / B型
高校卒業後、「軽井沢プリンスホテル」に入社し、12年間、宴会料理やフランス料理の厨房で経験を積む。広尾「プティポワン」(2年)を経て、94年「パパス・カフェ」シェフに就任し、4年務める。97年独立し、パティシエールでもある妻・敬子さんとともに「ル・ゴロワ」を表参道にオープン。06年、神宮前に移転。北海道「食のサポーター」も務め、講演やフェア、レシピ開発に携わる。
FAVORITE
音楽 : ジャンルを問わず、音楽全般
本 : 『ニングル』をはじめ、倉本聰さんの作品
映画 : 最近観たものでは『戦火の馬』
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特製ゴロワ風サラダ
6800円コースの前菜として(+600円)、アラカルト3600円
鴨と木の実のテリーヌ、標茶「星空の黒牛」のたたき、ホタテ貝柱のグリル、北海ツブ貝のグリル、厚岸産カキのポワレ、江別・屯田ファームの生ハム、アンディーブやビーツ、ニンジン……。「北海道のおいしいものをひと口ずつ一皿に詰め込んだ」、欲張りな一皿。
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白糠産蝦夷鹿のポワレ フランボワーズビネガーと赤ワイン ハスカップのソース
6800円のコースのメイン アラカルト3600円
白糠町の松野穣さんが撃つ、3歳以下の仔鹿のもも肉をポワレに。ソースは、鹿のフォンに赤ワインやフランボワーズビネガー、複数ブレンドしたフルーツジャムを加え、粒を残したハスカップの酸味がアクセント。野菜は個別に調理。
必要とされるためのキーワード
産地と東京の架け橋になる。
産地と東京の架け橋になる。
- 都心にありながら自然を感じさせる、木の風合いを生かした空間と温かなサービス。そこでくつろぎ、北海道の旬の素材を使った、日本人の味覚に合う「北海道フレンチ」を楽しめるのが、「ル・ゴロワ」の魅力だ。大塚健一シェフとマダムの敬子さんは、現地へしばしば足を運び、志の高い生産者たちと交流を続けてきた。外苑前に移転してからは、ほとんどの食材を北海道から仕入れている。
「食事を楽しむことで、命や食の大切さを感じてほしい」というのが、2人の願い。シェフは素材と生産者に敬意を払い、フレンチを基本に、実直に素材の味を昇華させる。マダムはお客との会話を通じて、料理の背景にある北海道の風景や生産者の思いを伝える。同時に生産者には、農薬などを多用しない良質な食材を求める消費者の声を伝え、「正直な食材作り」を働きかける。
「東京で一軒でも彼らの素材のすばらしさを伝える場があれば、生産者の励みになる。北海道と東京の架け橋でありたいですね」
text by Rieko Seto / photographs by Hide Urabe
ル・ゴロワ 東京都/外苑前 ル・ゴロワのページを見る
住所 | 東京都渋谷区神宮前2-3-18 |
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電話番号 | 03-3404-0820 |
営業時間 | 12:00〜14:00 LO 18:00〜21:00 LO |
定休日 | 月曜休(祝日の場合は翌日休)、月1回火曜休 |
カード | 可 |
座席 | 全29席(うちカウンター8席) |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | 東京メトロ外苑前駅より徒歩6分 |
URL | http://www.legaulois.jp |
備考 | 昼2800円、3400円、4500円 夜6700円、おまかせ8000円、夜のみアラカルトあり(税・サ別) 【WINE】 グラス昼白赤各1種 800円~、夜各4種1000円~、ボトル 6000~12000円 |
- 「2006年10月カウンターを究める3つの考察 Lesson 2 客の心理、店の思惑」 掲載
- 「2006年12月making」 掲載
- 「2008年04月店紹介はマンツーマンがいちばん難しい」 掲載
- 「2010年04月クリエイション魂」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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