「新しいスタイルを提示する」
美虎 五十嵐美幸 Miyuki Igarashi
2014.10.01
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店名
美虎 /(ミユ)
2008.9.12 open 美虎のページを見る
1974年8月29日生 / 東京都出身 / A型
小さい頃より実家の中国料理店を手伝い、93年高校卒業後、料理の世界へ。実家の店に勤務する傍ら、休日は吉祥寺「知味竹爐山房」に2年間通う。08 年4月、退店。ケータリング等の仕事をしながら開業準備をし、08年9月現店を開店。2012年2月には、外苑前「food kurru ku」の監修も手がける。
FAVORITE
音楽 : なし
本 : 料理書(『中国食文化事典』)
映画 : 観に行く時間がない!
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宮崎県産おいも豚 豆鼓蒸し焼き 黒酢ソースかけ
夜のコースの主菜
豚バラ肉を、4〜5時間じっくり蒸して脂を落としてから、豆鼓と黒酢のソースで絡め焼いた。土鍋でアツアツを供する。付け合わせに菜花の蕾。ほの苦く、身体が目覚める。
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カブと蛤のフカヒレ煮込み
夜のコースの一品
カブを葉と根の部分に分け、それぞれピュレ状にして上湯でのばし、2色の鮮やかなソースに。白のソースには根の甘味、緑のソースには葉の苦味や香りが生き、フカヒレを包み込む。滋味溢れる味わい。
必要とされるためのキーワード
執着しない。我を出さない。
執着しない。我を出さない。
- その朗らかでパワフルな風貌とは裏腹に、五十嵐美幸シェフの料理は、繊細で優しい。添えられた菜花の蕾の苦味に「もうすぐ春、身体が目覚めるなあ」。ショウガのきいた湯タンに「今日は冷えたからあったまるなあ」。野菜をたっぷり使い、素材の持ち味が引き出された皿からは、1品1品さりげない気遣いが伝わってくる。
「我を出さない。そう心がけています」とシェフ。料理は鏡。「私が」作ったんだ、「私は」こうしたい。「私の」都合、体調、感情……そういった“無理”は必ず表れる。だから、食材、食べ手にひたすら耳を傾ける。そうして察した「求められているもの」を形にすべく鍋を振る。 「そのためにはまず料理人自身が料理を作る楽しさを大事にすべき」。料理を作ってもらう幸せ、料理を作る喜びを遍く伝えたいと、積極的に料理教室を開き、家庭向け著書も多数。「次代に繋ぎたい」と、シェフの目は職場環境にも注がれる。その甲斐あって厨房は若いスタッフの笑顔で賑やかだ。元気をもらえる店である。
photographs by Kouichi Takizawa
美虎 東京都/幡ヶ谷 美虎のページを見る
住所 | 東京都渋谷区西原2-32-6 UTSビル 1F |
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電話番号 | 03-6416-8133 |
営業時間 | 12:00〜14:00 LO 18:00〜21:30 LO |
定休日 | 月曜休(祝日の場合は翌日休) |
カード | 可 |
座席 | 全22席 |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | 京王新線幡ヶ谷駅より徒歩4分 |
URL | http://miyuki-igarashi.com |
備考 | 昼1200円~、コース3200円~ 夜コース6500円~、アラカルトあり 1皿1500円前後 (税込、夜はサービス料10%) 【WINE】 グラス白赤各2種700円~、ボトル5000円前後 |
- 「2009年06月満席の店をつくった若手料理人10人の仕事術」 掲載
- 「2011年07月シンプル対決!肉系・食のプロのプライベート【肉】レシピ集」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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