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RECIPE

プラントベースの始め方07

スパイスとナッツが決め手 イスラエル式炒飯「野菜のバスマティライス」

「タイーム」ダン・ズッカーマンさん

Feb 21, 2022

photographs by Hide Urabe

健康や環境への配慮から、植物性の食材を主体とする“プラントベース”な食事法が注目されています。肉や魚や乳製品に頼らずとも「おいしい」料理を作る知恵は、世界各地に存在します。身近なレシピからおいしくプラントベースを始めるヒントを紹介します。

教えてくれた人
東京・広尾「タイーム」ダン・ズッカーマンさん

店には海外からのお客や在日外国人も多数訪れる。人気の自家製フムスは広尾のスーパーマーケット「ナショナル麻布」にも毎朝できたてを卸している。ファラフェルやピタサンドなど人気メニューのテイクアウトも充実。Uber Eats での配達も可能


野菜を主役級にする 中東のスパイス&ハーブ使い

多民族国家であるイスラエルには、様々な考え方や宗教を持った人がいます。国民の10%以上がベジタリアン、5%がヴィーガンで、世界的に見ても、ヴィーガンの割合が多い国の一つです。

僕はヴィーガンではありませんが、イスラエル人は総じてみんな、野菜をたくさん食べます。イスラエルは農業大国で、野菜や果物がたくさん採れるから。意外ですか? 地質にはあまり恵まれていないけれど、農業技術の独自の発達によって、様々な農作物を自在に作っているんです。種類も多いし、とにかく新鮮。野菜、果物、ハーブ類やナッツ、豆類など、食材のバラエティが豊かで楽しいです。

イスラエル料理の基本はオリーブ油とニンニクとレモン、そして「タヒーニ」と呼ばれる練りゴマ。野菜が新鮮だから、味付けは最小限で充分です。そこにスパイスやハーブの香りを加えることで、より幅広い味のバリエーションが生まれる。基本が植物性の食材だから、レシピを無理に変えなくても、いつも通りのやり方でヴィーガン食を作りやすいことも、ヴィーガン人口が多い理由の一つかもしれません。店でも、ヴィーガンの方にはサラダのチーズを外したり、ヨーグルトソースをタヒーニに替えたりして対応しています。逆に言えば、それくらいの工夫でヴィーガンの人も楽しめる料理ばかりなんですよ。


<植物性食材だけでおいしくなるコツ>


1 野菜は大振りカットで食べ応えを出す
2 ご飯はオイルを使い、スパイシーに仕上げて、トッピングの野菜はシンプルに茹でる

「野菜のバスマティライス」の作り方
[材 料](作りやすい量)
オリーブ油・・・適量
ニンニク(みじん切り)・・・1/2片
タマネギ(スライス)・・・1個

A
バスマティ米(水で戻す)・・・2カップ
ターメリック、クミンパウダー・・・各少量

ブロッコリー(房に分けて硬めに茹でる)・・・4~5房ズッキーニ(拍子木に切り硬めに茹でる)・・・1/2本
オリーブ油・・・適量
ニンニク(スライス)・・・1/2片
タマネギ(スライス)・・・少量
ヒマワリの種・・・大さじ1
タイム(またはローズマリー)・・・5枝程度
塩、コショウ、タヒーニ、ザータル*、イタリアンパセリ(刻む)・・・各適量

*ザータル・・・タイム、ゴマ、スーマックなどを合わせた地中海地域のミックススパイス。


[材料のポイント]
ヒマワリの種。香ばしい香りとナッティなコク、プチプチした食感がアクセントに。焦げやすいので注意。

[1]ニンニクとタマネギを炒める
バスマティライスを作る。鍋にオリーブ油とニンニク(みじん切り)を入れて中火にかけ、香りが立ったらタマネギを加えて炒める。

[2]米とスパイス、水を加えて炊く

Aを加え混ぜ、米の上面から2㎝の深さまで湯(分量外)を入れて煮詰める。水分がほぼなくなったら火を止め、蓋をして15分蒸らす。

[3]ハーブとナッツを炒める


フライパンにオリーブ油とニンニク、タマネギ、ヒマワリの種を入れて中火にかける。
タイムを加える。

[4]ご飯と茹で野菜を加える

2を茶碗1杯分と茹でたブロッコリーとズッキーニを入れて炒める。途中水やスープ(分量外)で水分を足す。塩、コショウで味を調える。
POINT:ブロッコリーとズッキーニは、カリフラワーやニンジンなど好きな野菜でもOK

[5]スパイスミックス、ハーブを振りかける

皿に盛り、タヒーニ、ザータル、イタリアンパセリを散らす。



◎タイーム
東京都渋谷区恵比寿1-29-16 ベルハイムC 
☎03-5424-2990
11:30 ~ 14:30LO、18:00 ~ 22:00LO
日曜、祝日18:00 ~ 21:00LO 水曜休
東京メトロ広尾駅より徒歩9分
https://www.ta-imebisu.com/

※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため要請に合わせて営業時間が変わることがあります。

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