「新しいスタイルを提示する」
レ・ストゥディ ジョゼップ・バラオナ・ビニェスJosep Barahona Vines
2014.10.01
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店名
レ・ストゥディ/L'estudi
2005.12.1 open レ・ストゥディのページを見る
1966年5月13日生 / カタルーニャ郊外レリダ出身 / O型
故郷にて料理の基本を学んだ後、91年来日。恵比寿「AJO(アホ)」シェフの後、スペイン大使館観光局の仕事などを経て、97年、内幸町に「エル・パティ・ディ・バラオナ」を独立オープン。2001年5月「ピンチョス・ベポ」としてリニューアル。02年6月「小笠原伯爵邸」のシェフに。06年同店をオープン。09年より「ビキニ」プロデュース。
FAVORITE
音楽 : すべて。クラシック、ロック、へヴィメタ、ニューウェイブ……
本 : 歴史ミステリーやドキュメンタリー
映画 : ラブストーリーよりはアクション
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本日のカルドッソ(縮みほうれん草)
コースの一品
乳製品を一切使わず野菜のだしとオリーブ油だけで作るカルドッソは、日本のお茶漬け感覚でコースの〆に出す。凝縮された味と芯の甘さにシェフが心底感動した岩手の寒締めホウレンソウを使っている。
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ニンニクスープ
コースの一品
ニンニクの濃厚な旨味が直に感じられるスープ。パンとニンニクをオリーブ油でゆっくり炒めて水で煮込み、一晩冷やして翌朝再び温め、生卵とイベリコ豚生ハムを混ぜて仕上げる。ビニェス家に伝わる古いレシピ。
必要とされるためのキーワード
「自分が楽しむ」を最優先。
「自分が楽しむ」を最優先。
- レ・ストゥディは完全予約制。ピンチョスから始まるコース料理とワインが楽しめる貸切レストランだ。シェフのジョセップ・バラオナ・ビニェスさんは日本におけるスパニッシュ・ガストロノミーの第一人者。顔の見えるキッチンで一日一組のお客だけに腕を振るう。レストラン料理長として頂点にあった7年前、「料理するのは大好きだけれど、レストランとしての仕事に違和感を覚え」、ポストを辞して開いた。「自分も料理を楽しみたい」から、予約は6人から。たとえ10人分支払うと言われても5人以下では受け付けない。店を開けるのも月に4、5日程度。仕事効率が悪くても食材のロスが出ようとも「モチベーションが下がるので」2日連続では営業しない。メニュー決めも準備も一回限りだからこその緊張感がたまらない。「完全に僕のわがまま」と割り切るシェフ。そんな彼の料理が食べたいと通うお客も増えている。
料理人自身が心満たされることを求めた店のスタイルに、世の中がやっと追い付いてきたようだ。
text by Mieko Sueyoshi/ photographs by Tsunenori Yamashita
レ・ストゥディ 東京都/内幸町 レ・ストゥディのページを見る
住所 | 東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル B 2F |
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電話番号 | 03-3597-0312 |
営業時間 | 18:00〜22:00 LO |
定休日 | 日曜、祝日休 |
カード | 不可 |
座席 | 定員6〜12名 |
タバコ | - |
アクセス | 都営線内幸町駅より徒歩1分 |
URL | http://www.lestudi.jp |
備考 | おまかせコース21600円のみ(料理8品、ワイン、スパークリングワイン等グラス8杯含む。税込・サ別) |
- 「2007年09月スペイン産オリーブオイルの活用術」 掲載
- 「2008年08月地中海の「夏野菜煮込み」徹底比較」 掲載
- 「2009年04月100回使いたくなる道具術」 掲載
- 「2010年12月アール・エフ・ワンが考える「サラダ×食育」」 掲載
- 「2012年02月お土産レシピ集 BAR CUISINE」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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