外食疲れをリセット「芽ヒジキとクレソン、雑穀のサラダ」
フェーズフリーな食材レシピ:芽ヒジキ、雑穀
2024.10.10
photographs by Daisuke Nakajima
乾物や缶詰など、常温で長期保存でき、ビタミンやミネラルなど栄養価も高い食材は、備蓄食品にも向く優れもの。普段の食事で使い慣れておくことで、「いざという時に賞味期限が切れていた」「食べ慣れない味で食が進まない」という問題も避けられます。「いつも」と「もしも」をつなぐフェーズフリー*な食材を、おいしく活用するレシピ。今回のアイテムは芽ヒジキと雑穀。シンプルなサラダをおいしく作るコツは、“茹で方”にありました。
*フェーズフリー(Phase Free)は、防災の専門家として活動を続けてきた佐藤唯行氏が2014年に提唱した考え方。
目次
教えてくれた人:東京・恵比寿「ワインの樹」佐久間奈都子さん
普段着のワインに寄り添う味
「贅沢はできなくても、体によく、お腹も心も満たされるごはんを作ってあげたい。そんなイタリアのお母さんの愛情と知恵が詰まった料理が大好き」と、佐久間奈都子さん。それは外食中心の日本の都市生活者が求める味でもある。
日本の乾物ヒジキも、クレソンの苦味と合わせると、ワインに寄り添うサラダに。塩茹ですることで磯臭さが消え、爽やかに楽しむことができる。味付けはいたってシンプルだ。普段着のワインには、こんな素朴な乾物料理が嬉しく感じる。
「芽ヒジキとクレソン、雑穀のサラダ」材料と作り方
[材料](2人分)
芽ヒジキ・・・大さじ1+1/2
もち黍(きび)・・・大さじ2
クレソン(柔らかい枝と葉)・・・両手1杯
プチトマト・・・3個
塩・・・適量
レモン汁・・・小さじ1
白ワインビネガー・・・小さじ1
オリーブ油・・・大さじ3~4
[作り方]
[1]芽ヒジキともち黍を茹でる
芽ヒジキともち黍は、海水くらいの塩加減の湯(約1.5%)で別々に茹でる。芽ヒジキは水で10分もどしてから約10秒、もち黍は約4~5分茹でてザルに上げる。もち黍はくっつかないようオイル(分量外)をまぶして冷ます。【POINT】もち黍は茹で加減が難しいので、ポコポコ沸く火加減で、こまめに硬さをチェックする。芯まで火が通り、プチプチした食感になれば茹で上がり。
[2]クレソンをちぎる
クレソンは、柔らかい枝と葉の部分を食べやすい長さに手でちぎる。プチトマトはヘタを取って4等分する。
[3]調味する
1と2をボウルに入れ、塩を適量ふって混ぜ、レモン汁、白ワインビネガーを加え混ぜ、最後にオリーブ油を回しかける。
クレソンの爽やかな苦味と香りが、ヒジキと相性バツグン。プチプチとした食感のもち黍が、全体のまとめ役に。
東京・恵比寿「ワインの樹」の店舗情報
◎ワインの樹
東京都渋谷区東2-15-2
☎070-8520-6204
18:00~25:00(24:00LO)
土曜、日曜休
JR、東京メトロ恵比寿駅より徒歩8分
Instagram:@_winenoki_
※営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。事前に店舗に確認してください。
(雑誌『料理通信』2013年6月号掲載)
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