France[Paris]
希少な“山下野菜”を自身のクリエイションに
2020.04.13
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“山下野菜”はパリのシェフたち憧れの食材。山下朝史氏がパリ近郊で育てる、九条ネギなど日本の品種を中心とした野菜だ。
希少な野菜の卸先は、山下氏のお眼鏡にかなったピエール・ガニェール、クリスチャン・ル=スケール、パスカル・バルボらわずか4人だったが、2019年夏から初の日本人シェフ、高柳好孝氏が加わった。一ツ星「アガペ」シェフを経て、2019年3月から「ラ・セーヌ・テレーム」で活躍中の高柳シェフ。初夏に開催された“パリの星付き日本人シェフを対象にした、山下野菜を使った料理コンクール”で、「マグロのタルタルとカブのバトネ」などを披露して優勝し、このブランド野菜を使えるようになった。
「野菜は魚と同じく鮮度が大切。山下さんの野菜は朝採れがすぐに届く上、小規模栽培ならではの手間と丁寧な栽培、収穫で最高です」と話す高柳氏。山下野菜にインスピレーションを得た新作を続々と提案して好評だ。ヘルシー嗜好の潮流の中、野菜料理のさらなる魅力を強く発信している。
(『料理通信』2020年3月号/「ワールドトピックス」より)
◎ La Scène Thélème
18 rue Troyon 75017 Paris
☎+33.(0)1.77.37.60.99
12:30~14:00、19:00~21:30
土曜昼、日曜、月曜休
昼 43ユーロ~、夜 69 ユーロ~
www.lascenetheleme.fr
text by Yukino Kano
JOURNAL / 世界の食トレンド
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