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オスロのスーパーで牛乳コーナーに変化が起きている。スウェーデン発「オートリー」は、オーツ麦で作るミルク。
2001年にリリースされ、2014年に本格的に販売を開始した。可愛いパッケージと、街頭やSNSでの目立つ広告が印象的だ。バリスタをターゲットとした製品もあり、北欧コーヒー界にも広まっている。
植物性ミルクが注目を集めている理由は、動物性は牛の生育過程で温室効果ガスを排出するから。オートリーの場合、麦は全てスウェーデン産を使用し、牛のミルクよりも8割のガスを削減できるという。
広報のノルドグレン氏によると、消費者の多くは40歳以下。環境保護の他、健康面やアレルギー、動物保護を理由に購入する人も。食品業界に激震を走らせた異端児は、牛農家などから“もちろん”批判も受けるそうだが、「それでも、今の農家制度には変革が必要で、インスパイアの源に我々はなりたい。気候問題は最優先課題。一晩で変えられることではないが、地球と共存していく新しい方法を模索していきたい」と熱く語る。
(『料理通信』2019年2月号/「ワールドトピックス」より)
◎ OATLY
Havredrikk Kalsium(オーツ麦カルシウム入りミルク)
29ノルウェー・クローネ/1L、iKaffe
( バリスタ向けコーヒー用ミルク)
30ノルウェー・クローネ/1L
他にヨーグルト、アイスクリームなどもあり。
www.oatly.com/int/
text by Asaki Abumi
photograph by Oatly
JOURNAL / 世界の食トレンド
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