「料理を前進させる」
ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー 下野昌平 Shohei Shimono
2014.10.01
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店名
ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー/A nu, retrouvez-vous
2009.10.27open ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴーのページを見る
1973年1月14日生 / 山口県出身 / B型
辻調理師学校フランス校で学び、六本木「ヴァンサン」で4年半、西麻布「ル・ブルギニオン」で3年修業後、03年渡仏。ロアンヌ「トロワグロ」、パリ「タイユヴァン」で計3年働き、06年リヨンのワインショップ「アンティックワイン」の研修を経て帰国。07年代官山「ル・ジュー・ドゥ・ラシエット」のシェフに就任、09年10月現店オープン。
FAVORITE
音楽 : 環境音楽
本 : 特になし
映画 : 邦画、特に三谷幸喜
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エゾ鹿のコンパレゾン
ムニュー ドゥ コンパレゾンの一品
1品は内モモのロティ。よく動かしているから身が締まっておいしい部位だ。塩、粒コショウ、ニンニク、オリーブ油で2週間熟成した後、コンフィとソテーの中間的な火入れをする。もう1品は、骨からとったダシをベースにミンチで作るコンソメ。
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キャベツのコンパレゾン
ムニュー ドゥ コンパレゾンの一品
1つの食材を2つの調理法で楽しんでもらうメニューで、「桜海老、キャビア、アンチョビのカナッペ」と「キャベツのカルド フォワグラのソテーと共に」。前者はキャベツの芯を生かし、後者はキャベツのおいしさをエッセンスとして表現。
必要とされるためのキーワード
素材もスタッフも個を尊重。
素材もスタッフも個を尊重。
- パリの名店「タイユヴァン」で肉とソースを任されたことが、下野昌平シェフの料理を方向付けた。
「最終的な味が守られていれば、メソッドにはこだわらない」のがフランス流。昼100人、夜100人分を手掛ける中でいろんなアプローチを試みた。セオリー厳守の日本にはなかった意外な自由。「個を尊重するお国柄でしょうね」。おかげで自ら発想する面白さに目覚め、「ムニュー ドゥ コンパレゾン」のプランを温め始めたのもこの頃だ。
「ムニュー ドゥ コンパレゾン」とは1つの食材を2つの調理法で提供し、異なる表情を楽しんでもらうスタイル。そこには「主役になりにくかった食材や料理のポテンシャルを見出し、ひと皿に引き上げる喜びがある」。
スタッフを引き上げることにも意欲的。フランスの経験を生かし、労働条件の向上に意識を向ける。「料理人が幸せでなきゃ、人を幸せにできないから。もっと多くの人に料理界に入ってきてもらうためにも大切です。母数が増えれば、優秀な人材も増えるでしょう?」。
photographs by Hiroaki Ishii
ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー 東京都/広尾 ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴーのページを見る
住所 | 東京都渋谷区広尾5-19-4 SR広尾ビル 1F |
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電話番号 | 03-5422-8851 |
営業時間 | 11:30〜13:30 LO 18:00〜21:00 LO |
定休日 | 火曜休 |
カード | 可 |
座席 | 全28席(個室あり) |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | 東京メトロ広尾駅より徒歩5分 |
URL | http://www.restaurant-anu.com |
備考 | 昼3400円、6000円、12000円 夜8000円、12000円、18000円 (税・サ別) 【WINE】グラス白赤各3種1200円~、ボトル7000円~ |
- 「2010年01月注目のニューオープンにグラスワインコースを作ってもらいました」 掲載
- 「2010年08月焼肉会のみなさんに肉アンケート」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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