肌寒い日の朝食に。この上なくシンプルな「カリフラワーのリゾット」
【アウトドアレシピ】栃木・黒磯「タミゼ テーブル」店主 高橋みどりさん
2025.11.13
photographs by Atsushi Kondo
連載:アウトドアレシピ
アウトドアの新メニューに加えたい、外でも作りやすく、家でもリピートしたくなる味をプロに習います。今回はキャンプの朝ごはんにぴったりな「カリフラワーのリゾット」。ザクザク刻むことでとろりと仕上げます。
目次
教えてくれた人: 栃木・黒磯「タミゼ テーブル」店主 高橋みどりさん
女子美術大学短期大学部で陶芸を専攻後、テキスタイルを学ぶ。ケータリング活動を経て、1987年フリーに。フードスタイリストとして、おもに料理本のスタイリングを手がける。著書に『うちの器』(メディアファクトリー)、『伝言レシピ』(マガジンハウス)、『ヨーガンレールの社員食堂』(PHP研究所)、『おいしい時間』(アノニマ・スタジオ)など。2021年末に東京から夫の故郷・栃木県黒磯へ移住し、22年4月から生活雑貨の店として「tamiser table(タミゼ テーブル)」を営む。
ざくざく刻んで生まれる食感
高橋みどりさんはフードスタイリストとして100冊以上の本を手がけてきた。撮影現場では、プロの手元を間近で見たり、試食させてもらうことも多々。そのたび、「なるほど」「今晩これ作ろう」と、食いしん坊ならではの観察を重ね、家で試してみる、を繰り返してきた。
キャンプの朝ごはんにうってつけなのが、細川亜衣さんの「カリフワラーのリゾット」。かつてカリフラワーは小房に分けていたが、このレシピに出会ったことで、「形を気にせずざく切り」派に変貌。「粗く刻んだカリフラワーの食感は、小房に分けて茹でたものとはまったく違う表情で、初めて食べた時は、同じ野菜かと驚きました」。
リゾットと名前はついているものの、米も炒めなければチーズも入らない。「おかゆのような作り方も気がラクです」。シンプルこの上ないが、疲れた胃にもやさしい。春には菜の花、夏ならアスパラもいい。よそってから、おいしいオリーブ油をたらす。カリフラワーはとろり、米はアルデンテが食べ頃だ。
「カリフラワーのリゾット」の材料と作り方
[材料](1人分)
カリフラワー・・・1/4個
水・・・750ml
米・・・1/2合
粗塩・・・適量
E.V.オリーブ油・・・適量
黒コショウ・・・少量
[作り方]
[1]カリフラワーをざく切りにする
カリフラワーは房に関係なく、1cm角ほどのざく切りにする。
[2]米を茹でる
厚手の鍋に水を入れて火にかけ、湯が沸いたら、塩少々と米を加え、中火で茹でる。
[3]カリフラワーを加える
5分後にカリフラワーを加え、米が好みの硬さになるまで茹でる。
[4]完成
皿に盛り、オリーブ油をたっぷりまわしかけ、黒コショウを挽く。
(雑誌『料理通信』2019年10月号掲載/本文はウェブサイト用に一部調整しています)
栃木・那須塩原「タミゼ テーブル」の店舗情報
◎tamiser table(旧tamiser kuroiso)
栃木県那須塩原市本町3-13
☎ 0287-74-3448
13:00~18:00
火曜・水曜・木曜休
JR宇都宮線黒磯駅より徒歩2~3分
https://tamiser.com
※営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。事前に店舗に確認してください。
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