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JOURNAL / 世界の食トレンド

America [New York]

禁酒もおいしく、楽しく。選択肢広がるノンアルドリンク

Mar 14, 2022

text by Akiko Katayama

ノンアルコール(ノンアル)飲料の人気が全米で急上昇中だ。2020年春のコロナ勃発後、6カ月でノンアルビールの売上げは38%増、さらに2020~2021年の間にノンアル飲料全般の売上げが10%増*というデータもある。

そんな中、2021年6月、ブルックリンに開店したのがノンアル飲料専門小売店「マイナス・ムーンシャイン(Minus Moonshine)」。オーナーのエイプリル・エレクトラ・ストームズ氏は、過去に何度か禁酒を試みたものの、おいしい代用品がなく挫折。しかし2021年1月、再度の試みで優れたノンアル商品が急増していることに気づき、その価値を伝えるために同店のオープンを決めた。店内には、ワイン、スピリッツ、缶や瓶入りカクテル、ビールなど100以上の銘柄を揃える。中には、リラックス効果があるとされるCBD(カンナビジオール)やカフェイン入りなど、プラスの精神効果を狙ったブランドもある。

客層は健康のために飲酒を減らしたい、妊娠中、幼児がいるため飲酒は避けたいなど、様々な理由を持った人々だ。「健康志向が近年社会全般に高まっていること、それにコロナ禍のロックダウンで飲酒量が急増した反省を踏まえ、ノンアルの選択肢を求める人口が増えていることが、今のノンアル飲料人気の背景にあるのでは」と共同オーナーのメリッサ・イリサリ氏は話す。

意外にも価格帯はアルコール飲料と同等だ。「多くの商品が、優れたアルコール飲料の製造後、アルコール成分を除去する方法で作られています。ノンアルながら価格は同等ですが、同時に作り手が目指す味のレベルも維持しています」とイリサリ氏。ノンアル飲料消費は、毎年6~8%上昇するという米国内の予測もあり、今後ノンアル市場がどれだけ伸びるかが興味深い。

(写真)共同オーナーのエイプリル・エレクトラ・ストームズ氏(左)とメリッサ・イリサリ氏。



◎Minus Moonshine
433 Sterling Pl, Brooklyn, NY 11238
☎+1-914-485-7502

*1ドル=115円(2022年2月時点)

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