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ノルウェー初の“だし専門店”である「ウル・クラフト+コロニアル」がオスロに開店したのは2017年。
だしスープの他、地元の卵やオーガニック食材、コンブチャなどを提供している。「東京だし」という名のスープを飲んでみると、ラーメンのスープに似た旨味が舌に広がった。ノルウェーで“だし”というと牛肉で取るのが定番で、時に鶏肉や野菜。海藻を食べる習慣はないが、店では昆布だしも提供する。人気商品は瓶詰のだしスープ。
「50年代に調理済み食品が家庭に浸透してから、だし文化は一度衰退。私の祖母はだしを取るが、母は即席スープの素で料理していた。暮らしが豊かになるにつれ、見た目が異様で調理しにくい骨や脂は嫌がられるようになったのです」とハウグ店長。
店の食材は地元産で農家の支援につながる。また、捨てられていた部分も利用して作られた栄養価の高いだしは、健康・環境意識の高い人の心を掴む。北欧料理界で「未来のフード」とも言われる昆布も、だしとして家庭の食卓に浸透する時代がくるだろうと同氏は話す。
(『料理通信』2018年11月号/「ワールドトピックス」より)
◎ UR kraft + kolonial
Helgesens gate 16, 0554 Oslo
☎+47-414-77-727
11:00~20:00(月曜、日曜~18:00)
無休
瓶詰だし 99ノルウェー・クローネ~
www.urkolonial.no
text & photograph by Asaki Abumi
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