3月6日(土)11:00~17:00 オンライン開催
“食×SDGs”Webinar -Beyond Sustainability- #2
2021.02.26
料理通信社が2019年末、“食×SDGs”をテーマに初めて開催したカンファレンスでは、「食」が社会に働きかけていける力、業態を超えて手を携えていけるフレキシビリティをベースに、多様な視点を持つ方々とともに、インタラクティブなトークセッションやワークショップを展開しました。
その後ほどなくして直面することになったCOVID-19。
私たちは、作り手(生産者)、使い手(料理人)、食べ手(生活者)を取り結ぶメディアとして、これからどのような「食のつながり」を築いていくべきなのか?
また、今後人間社会がどう変わるのか? 根幹を支える環境価値をどう見つめ直すのか?
正解のない問いに向き合い、模索しながら、コロナ禍での情報発信を地道に重ねてきました。
迎える2021年3月。
“食×SDGs”カンファレンスの第2弾として、ウェビナーを企画しました。
東日本大震災から10年、withコロナに突入してから1年が経過するタイミングに重ね、災害時の食の課題や東北の食、食糧問題にも触れながら、持続可能な社会について、登壇者・参加者の方々とともに考えていく4セッションです。
参加費無料、奮ってご参加ください!
(参加方法に関しては本文下部に記しています。必ずご確認ください)
日時:2021年3月6日(土)11:00~17:00
場所:Zoom Webinarでのオンライン開催
内容:
11:10~12:30 トークセッション①
世界の飢餓、日本の貧困。
-「かれら」ではなく「わたしたち」の問題-
<セッション内容>
昨年のノーベル平和賞は世界最大の食糧支援機関である国連WFP(世界食糧計画)に授与されました。今日食べるものがない人たちに食糧を届け、平和を望むすべての人の思いを背負って活動を続けています。
ここ日本においても、子どもの貧困問題を解決するべく活動する団体があります。2018年、グッドデザイン大賞を受賞した「認定NPO法人おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされる「おそなえ」を仏さまからの「おさがり」として、経済的に困難な状況にある家庭に「おすそわけ」する活動を行っています。
ともに「ある」ところから「ない」ところへ届けていく仕組みであり、命を繋いでいく活動です。両者を登壇者にお迎えし、世界の片隅で起きている「かれらの」飢餓・貧困ではなく、
「わたしたちの」問題として捉え、できることを考えます。
モデレーターとして立っていただくのは、「人と人をつないで世界の課題解決をする」をミッションに映画輸入・配給・宣伝・制作事業を行なう「ユナイテッドピープル」代表の関根健次さん。これまで貧困、紛争、気候変動、食品ロスなど多岐に渡る社会問題を取り上げてこられた関根さんとともにディスカッションを深めていきます。
<登壇者>
WFP日本事務所 広報コンサルタント 我妻茉莉さん
認定NPO法人おてらおやつクラブ 代表理事 松島靖朗さん
UNITED PEOPLE 代表 関根健次さん
<関連取材記事>
国連WFPがしていること。
生き方を変える、映画のチカラ
UNITED PEOPLE代表 関根健次氏プロデュース新作映画『もったいないキッチン』公開に寄せて
12:35~13:55 トークセッション②
SDGs未来都市こおりやま:これからのまちづくり
-地域内連携で食の未来を豊かにする-
<セッション内容>
取材で訪れた福島県郡山市で出会った、地域の豊かな食文化を支える人たち。
第一走者をつとめる漁師や生産者、第二走者の仲卸し、そして食べ手と直接つながる第三走者の料理人。互いをよく知ることで繋がりを強固にするリレーのような関係は、郡山の気候風土ゆえに育まれた食材の価値化にも繋がっていました。震災により抱えた痛みを共有し、乗り越え、 関わり合うことで、地域経済をも支えてい
る彼らの連携の在り方から、これからのまちづくりを考えていきます。
食の担い手たちを支援する市=地域行政が担う役割をも示唆しながら、SDGsが掲げている目標の達成に向けた道筋も伝えていきます。
<登壇者>
「仁井田本家」18代目 仁井田穏彦さん
「鈴木農場」4代目 鈴木智哉さん
「catoe」オーナーシェフ 加藤智樹さん
郡山市 農林部 園芸畜産振興課 小林宇志さん
<関連取材記事>
生産者も料理人も消費者も、関わり合って高め合う
福島県郡山市の食の未来を豊かにする人たち。
大地からの声 100年先を見据える。「仁井田本家」 仁井田穏彦さん
14:05~15:25 トークセッション③
災害時の食と栄養:フェーズフリーを手掛かりに。
-日常にも有事にも価値を発揮するキッチンカー構想-
<セッション内容>
2020年夏から続けているSDGs企画「災害時の食と栄養」シリーズでは、
「備えられない」を起点にした新しい防災の考え方「フェーズフリー」を手掛かりに、
日常(いつも)にも災害時(もしも)にも役立ち、価値を発揮するモノやサービスを、
暮らしの中に増やしていこうとする動きが食の課題の解決に繋がるのではないか?という問いを立てました。本セッションにおいては、「食のフェーズフリー」を具現化するアイデアとして国内外での事例を交えながら「キッチンカー構想」を提案します。
地域・民間・シェフなど食のプロが日常的に連携し、災害時の食の課題を解決に導くアクションのスタートを目指します。
<登壇者>
一般社団法人 フェーズフリー協会代表理事 佐藤唯行さん
公益財団法人 味の素ファンデーション 齋藤由里子さん
東京・代官山「アタ」広尾「オデコ」オーナーシェフ 掛川哲司さん
<関連取材記事>
その時、どう生きるか。―災害時の食と栄養― 1
日々の暮らしで、災害に強くなる
その時、どう生きるか。―災害時の食と栄養― 2
キャンプができれば。
その時、どう生きるか。―災害時の食と栄養― 3
「フェーズフリー」な食を手掛かりに。
15:30~16:50 トークセッション④
「プラントベース」で描くこれからの食
-植物と動物と人間の共存についての模索と提言-
<セッション内容>
「プラントベース」という言葉を聞く機会が増えました。
ドイツ環境省のオフィシャルの食事は数年前からヴィーガンが導入されているなど、海外ではすでに浸透している考え方です。
地球の命と人類の命、両方が適切に維持されるためにはプラントベースが望ましいと言われます。
一方で、たとえば阿蘇の草原は牛の放牧によって守られてきたり、岩手県の耕作限界地である北上山地では牛の放牧によって食糧を得てきた歴史があることを考えると、理に適った酪農や畜産までも否定することには疑問を感じます。
植物と動物と人間の共存の姿がそこにはあるからです。
環境が異なればプラントベースのあり方も違っていい。
土地ごとにプラントベース像を描くことが、望ましい食のデザインなのではないか?
プラントベースを軸として、これからの食を考えます。
<登壇者>
農畜産物流通コンサルタント/ジャーナリスト 山本謙治さん
東京・銀座「FARO」シェフパティシエ 加藤峰子さん
<参加方法>
Peatix
ページから申込みをお願いします。
チケット種類:
1. 無料参加チケット
2. 国連WFPへの1000円寄付つき参加チケット*
3. 認定NPO法人おてらおやつクラブへの1000円寄付つき参加チケット*
*寄付は全額、弊社から各団体寄付窓口へと送金させていただきます。後日、当ウェビナー開催レポート内でご報告させていただきます。
当日の接続:
当ウェビナーの前日、3月5日(金)にご参加者に向けて配信URLと注意事項をご案内させていただきます。ご登録のメールアドレスに間違いがないようご注意ください。
お問合せ先:sdgs@r-tsushin.com
主催:株式会社料理通信社
後援:福島県郡山市 / 公益財団法人味の素ファンデーション
国連が、世界各国の報道機関とエンターテイメント企業を対象に発足させた「SDGメディア・コンパクト」は、SDGsに対する認識を高め、さらなる行動の活性化を支援することを目的としています。
料理通信社は「SDGメディア・コンパクト」の加盟メディアとして、今後より一層、食の領域と深く関わるSDGs達成に寄与するメディア活動を続けて参ります。