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JOURNAL / 世界の食トレンド

America [Greenfield]

月満ちる日に出来上がり 米国産無農薬ギー

2018.02.06

  • インド料理用という枠を超え、今米国では健康的な食用油の一つとして“ギー”が認識され始めている。ギーとは、バターを加熱処理してタンパク質、ラクトースや水分を除去した常温保存可能な油で、ビタミン、リノール酸やオメガ3等を含む。

    マサチューセッツ州北西部の町で、手作り生産にこだわる「フル・ムーン・ギー」社の商品は、大手メーカー製品に比べその舌触りと風味の良さが違う。

    原料は、地元農場にて有機牧草で育った乳牛のバター。アーユルベーダの教えに従い満月の日に、ギー作りの聖歌を口ずさみながら作る。加熱時間は8~12時間! 鍋の中で変化する油の色や音、香りをチェックしつつ作るのだ。さらにユニークなのは、調理用(スタンダード)に加え、カカオ&ハチミツ、メープルクリーム、ローズマリー&ガーリック風味のスプレッドとして使える商品を揃えていること。

    栄養・美容効果のある脂質や全脂肪乳製品が人気を集める市場に後押しされ、ギーの用途もさらに多様化する可能性大だ。

    (『料理通信』2018年1月号/「ワールドトピックス」より)

    ◎ Full Moon Ghee
    スタンダード(9oz)、スプレッドタイプ(4oz) 各15ドル
    http://fullmoonghee.com

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