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数年前まで輸入がメインだった英国のナチュラルチーズ業界に、新しい潮流が生まれつつある。「モッツァレッラやグリュイエールなど、伝統的な製法を用いたチーズ製造所が、ロンドン市内に次々と産声をあげている。これら英国産チーズを応援したくて」と語るのは、若者文化の発信地カムデンタウンに居を構えるマシュー・カーバー氏。
英国が誇るブルーチーズに洋ナシのチャツネを加えたチーズ・トースト・サンドイッチを、フードトラックで販売して大ヒット。クラウドファンディングで資金を調達し、2017年3月に路面店「チーズ・バー」を開いた。
メニューに並ぶのはコスモポリタンな創作料理。自家製ソルトビーフはジャガイモやポロネギ、無殺菌乳のブルーチーズを重ねて「ラクレット」に仕立てたり、「プーティン(カナダ発のフライドポテト)」にはフレッシュチーズをあしらう。
チーズ料理に合わせて地元産クラフトビールやシードル、 オレンジワインなど各種ナチュラルワインとのマリアージュも提案し、好評だ。
(『料理通信』2017年8月号/「ワールドトピックス」より)
◎ The Cheese Bar
Unit 93/94 Camden Stables, London NW1 8AH
☎ 非公開
12:00~ 22:00 (日曜~20:00)
無休
www.thecheesebar.com
ラクレット 8.50 ポンド
text by Yuka Hasegawa
JOURNAL / 世界の食トレンド
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