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JOURNAL / 世界の食トレンド

Germany[Berlin]

店舗を持たない“ゴーストレストラン”の可能性

2018.05.14

  • 東京23区では、アプリを使ったフードデリバリーサービス「ウーバーイーツ」が始まったが、ベルリンでもイギリス発「デリバルー」やドイツ発「フードラ」がしのぎを削る。そんな中、宅配中心のレストランが登場し、話題だ。

    2016年末にオープンした「ビーツ&ルーツ」は、オンラインの飲食店予約サービス会社で働いていたマクシミリアン・コッヘンが、ミシュラン一ツ星を持つ若手料理人、アンドレアス・トゥフェントザマーとタッグを組んで始めたレストラン。小さな店舗を構えたが、彼らが力を入れているのはテイクアウトだ。

    主力メニューは新鮮な野菜を使ったボウルやラップ。開店から1年で黒字を叩き出し、現在もテイクアウトが実店舗の売り上げを上回る。最終的には小さくても実店舗があった方が宣伝になると、昨年、市の中心にピックアップ専用店をオープンし、店舗と宅配アプリの併用に切り替えた。だが、店舗投資が少なく若い料理人も“店”を持ちやすいこのビジネスモデルは、店のあり方に一石を投じている。

    (『料理通信』2018年4月号/「ワールドトピックス」より)

    ◎ beets & roots
    Große Hamburger Str. 38, 10115 Berlin
    11:00~21:30 (土曜、日曜12:30~)
    無休
    ボウル各種 8.9 ユーロ~(デリバリーの場合は7.9ユーロ~+配達料2.9 ユーロ~)
    www.beetsandroots.de

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