Italy[Firenze]
アンフォラ熟成の100%トスカーナ産クラフトジン
2020.05.11
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昨今のミクソロジーブームの影響もあり、イタリアではクラフトジンの登場が相次いでいる。トスカーナのメーカー「レヴァンテ・スピリッツ」はテロワールに注目し、トスカーナ産素材100%のロンドン・ドライ・ジン「ジネプライオ」を生み出した。
ジンの香りの主役であるネズの実はトスカーナの海辺、キャンティ、山間部の3地域産をブレンド。アルコールの原料となる小麦はもちろん、その他のハーブや柑橘の皮も全てトスカーナ産である。そしてこのほど、さらに進化したネイビー・ストレングス・ジンを発売。古代ローマでワイン造りにも使われたアンフォラと呼ぶ壷で6カ月熟成させたものだ。
しかもこのアンフォラは通常のテラコッタ製ではなく、コッチョペストというテラコッタや石、繊維を固めたセメント製で、撥水性に富みつつ酸素透過率が高い。そのため、出来上がったジンは57度というアルコール度数が信じられないくらい柔らかく、エレガント。カクテルはもとより、クラッシュアイスでゆっくり楽しみたい。
(『料理通信』2020年5月号/「ワールドトピックス」より)
◎ GINEPRAIO
小売価格(目安) ロンドン・ドライ・ジン 35ユーロ/500ml、ネイビー・ストレングス・ジン 45ユーロ/500ml 写真左端はコッチョペストの壺。ジネプライオの熟成には高さ1.5mの壺を使用する。
https://ginepraiogin.com
text & photograph by Manami Ikeda
JOURNAL / 世界の食トレンド
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