スパイスと柑橘を香らせる、インドのまぜご飯「レモンライス」
プラントベースの始め方46
2024.11.21
photographs by Sai Santo
連載:プラントベースの始め方
健康や環境への配慮から、植物性の食材を主体とする“プラントベース(Plant Based)”な食事法が注目されています。肉や魚や乳製品に頼らずとも「おいしい」料理を作る知恵は、世界各地に存在します。身近なレシピからおいしくプラントベースを始めるヒントを紹介します。
教えてくれた人
東京・西荻窪「エヌ・ハーベスト」鈴木裕さん
スパイス・ドライフルーツ専門店「エヌ・ハーベスト」代表。未知なるスパイスを求めつつ、現地の家庭や店で料理を習う旅する料理人。食材のほか、雑貨や衣類も取り扱い、各地で学んだ家庭料理を作って味わうスパイス講座を毎月開催する。2023年、店舗をリニューアル。グルテンフリー・オーガニック食材のみで作る完全無添加「有機玄米粉カレールウ」(¥950)も発売中。
レモンの酸でご飯を軽やかに食す
私がインドで驚くのはスパイス使いよりも、むしろスパイスに負けない味のバランスの取り方、素材の香りの立て方の巧さです。
米食が大半を占めるインドでは、混ぜご飯も豊富です。中でもレモンとターメリックで香らせるレモンライスは家庭や店のテイクアウトでも売られる日常の味。多くの家庭料理がそうであるように、レモンライスの作り方はインドでも様々あります。レモンとスパイスをご飯と一緒に炊き上げたり、スパイスとレモン汁を合わせて炒めたり。より爽やかな後口を愉しみたいなら、仕上げに加えるのがお薦めです。
<植物性食材だけでおいしくなるコツ>
1 レモンは皮と汁、両方混ぜ込む
2 仕上げにレモン汁を加えて、爽やかな後口に
「レモンライス」の作り方
[材 料](4人分)
バスマティライス・・・3合(日本米と同じように炊く)
青唐辛子(両端に縦に切れ込みを入れる)・・・2本
ショウガ(みじん切り)・・・大さじ1/2
ニンニク(みじん切り)・・・大さじ1/2
カシューナッツ・・・20g
菜種油・・・大さじ2
塩・・・小さじ1
レモン皮(5㎜角に切る)・・・1/4個
レモン汁・・・大さじ3
<ホールスパイス>
ブラックマスタードシード・・・小さじ1
赤唐辛子・・・1本
<パウダースパイス>
ターメリック・・・小さじ1
クミン・・・小さじ1/2
[1]スパイスを炒める
鍋に油を引き、ホールスパイスを入れてマスタードが弾けるまで揚げるように炒める。青唐辛子、ショウガ、ニンニク、カシューナッツを炒め合わせる。
[2]パウダースパイスを加え、軽く炒める
火を少し弱め、パウダースパイスを加えて再び火を強め、軽く炒め合わせたら火を止める。
【3】炊いたごはんにレモン汁と皮、塩を混ぜ合わせる
バスマティライスに2とレモン汁と皮、塩を加えてよく混ぜ合わせる。
◎エヌ・ハーベスト
東京都杉並区松庵3-31-17
☎03-5941-3986
11:00 ~ 19:00
月曜休
JR西荻窪駅より徒歩5分
http://www.nharvestorganic.com/mix.html
※営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。事前に店舗に確認してください。
(雑誌『料理通信』2019年10月号掲載)
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